DELL LATITUDE D400 への Linux 導入
DELL LATITUDE D400 を購入して UNIX 系 OS
を導入しようとしたところ、そのままで
は X Window System
起動時にハングアップしてしまうため、パッチを当てて使用でき
るようにした手順です。
原因は
Intel855GM(i855GM)チップセットのグラフィックメモリ(メインメモリ併用)
を確保することができないためとのことです。
使用したディストリビューション
Fedora Core 2
導入準備
Windows
と併用するには、あらかじめパーティションを分ける必要があります。
購入時にパーティションを分割するサービス(有料)を利用するか、購入後に分割
して Windows を再インストールして下さい。
注意点
Fedora Core 2 等の Kernel 2.6 系はデュアルブートにした場合に
Windows が起動
できなくなる場合があるとのことです。今回の場合は不具合ありませんでしたが、
結果を保証するものではありません、自己責任でお願いします。
導入手順
インストール
1. BIOS で CD 起動に切り替えて、インストール CD から起動させる。
2. 最初の画面が表示されたら [linux text]
と入力してテキストモードを選択する。
(グラフィカルモードではハングアップします。)
3. 手順に従ってインストールを完了してください。
X 関連も選択してしまって構いません、Display 選択時に DELL LCD
Panel を
選択しておいて下さい。
テキスト起動への変更
インストール直後はグラフィカル起動に設定されているため、そのままではハング
アップしてしまいます。
シングルユーザモードで起動してコンフィグをテキスト起動に書換えます。
1. インストールが完了して再起動したら、ブートローダの画面で
[Fedora Core] の
行に合わせて [e] を押して編集モードに入ります。
2. [kernel /vmlinuz-2.6.5-1.358 ro root=LABEL=/ rhgb quiet]
等と書かれた行に
合わせて [e] キーを押して行の編集モードに入ります。
3. 行の最後に [ single] と書き加えて ENTER を押します。
4. [b] を押すとシングルユーザモードで起動します。
5. /etc/inittab の [id:5:initdefault:] 行の [5] を [3] に書き換えます。
6. 再起動するとテキストモードで起動します。
パッチの導入
1. http://www.chzsoft.com.ar/855patch.html から 855wrap.tar.gz 入手する。
2. 解凍 (tar -zxvf 855wrap.tar.gz) すると 855wrap
ディレクトリができるので
移動します。
3. make コマンドを実行すると 855wrap ファイルが作成されます。
4. 855wrap ファイルを /usr/bin にコピーします。(cp 855wrap /usr/bin)
5. /etc/rc.d/rc.local を開き、[855wrap 8192]
と書いた行を書き加える。
最後の数字はグラフィックメモリの容量なので、適宜変更してください。
これにより起動時に自動的に 855wrap が起動されます。
xorg.conf の編集
1. [X -configure] コマンドを実行すると /root に xorg.conf.new
が作成される
ので /etc/X11 に xorg.conf としてコピーします。
( cp xorg.conf.new /etc/X11/xorg.conf )
2. マウス関連の Section を修正します。
Section "InputDevice"
Identifier "Mouse0"
Driver "mouse"
Option "Protocpl" "auto"
Option "Device" "/dev/mouse"
↓
"/dev/input/mouse0"
3. ビデオ関連の Section を修正します。
Section "InputDevice"
Identifier "Card0"
Driver "i810"
VendorName "Intel Corp."
BoardName "82852/855GM Integrated Graphics Device"
BusID "PCI:0:2:0"
VideoRam 8192 ← 書き加える。
X Window System の起動
startx で起動するはずです。