新聞拡張員は「インターネット」で撃退するのだ

 とかく一人暮らしをしていると、いろんな勧誘員がやってきてイヤになるものである。
 私は自由業なもので、平日昼でもほとんど家で仕事している。これが昼にはやたらやって来るのだ。各種勧誘の方々が。宗教な人たちは(一部を除いて)基本的にいい人たちなのか、興味がないことを伝えるとわりとすんなり帰ってくれる。化粧品も男なので関係ない。
 が、なんと言ってもタチが悪いのが新聞屋。っていうか読売新聞である。「入居のご挨拶に参りました」って言うからドアを開けると、いきなりビール券や洗剤を差し出してくる。「入居」したのは何十メートルも離れた新聞屋だったってわけ。ふざけている。「隣に引っ越してきた○○と申します」と言ったバカ野郎もいた。ウソつけてめー。「近所でお店を始めたのでご挨拶に…」と言った勧誘員の方がまだ可愛い。
 こういうコソクな手口でドアを開けさせるのは、概して読売新聞である。そりゃお隣さんが挨拶に来てもドア開けないヤツの方がおかしいけどさ、ちょっと卑怯すぎるよなぁ。

 読売か朝日か毎日か、それはともかく向こうはプロなので、いったんドアを開けようものなら粗品(本当に粗品だ)を差し出しつつ矢継ぎ早の世間話を始め、どうやってもドアを閉めさせてはくれない。話なんか聞かずにドアを閉めてしまえば良いのだろうが、それは人として、何というか、ねえ。あとで嫌がらせでもされても困るし(無いと思うが)。
 完全に黙視するというのも手だと思うが、それも少々やりにくい。お人好しとしては、トホホと思いながら「はあ」「そうですね」などと、相手をするしかないのである。

 で、一通りの世間話を終えると、敵はいよいよ本題に入ってくる。普通は「いりません」「赤旗の方がいいです」「ウチは死ぬまで聖教新聞です」などと強硬な態度を取り続けることでお帰り願うのだが、これでは長期戦になってしまう。応対マニュアルでもあるのか、ああ言えば上祐(うわー)状態で、こちらの反撃をのらりくらりとかわしまくるのだ。さすがプロ。

 しかし最近切り札に気づいた。「インターネットで読めますから」である。とっくの昔からそんなことには気がついていた方もいらっしゃるかと思うが、私が気がついたのは最近なのでしょうがないのである。
 新聞拡張員という人たちは、どうやらコンピュータに弱い。おそらくパソコンもファミコンも一緒だと思ってるんじゃないかと思うがそれは言い過ぎかもねごめんなさい。
「インターネットで同じ物が読めます」。これは強い。敵は二の句が継げず、やっとの思いで「1ヶ月でいいから」などと言い出すが、すかさず「全く同じ物が読めるのに、1ヶ月でも取るのは紙クズをお金出して買うのと一緒でしょう?」と切り返すのだ。さらに「読売どころか世界中の新聞が読めますからね」とイヤミなとどめを刺す。
 もしこれでも食い下がってくる拡張員がいたら、名前を聞いて消費者センターにでも連絡するしか方法はないだろう。

 いつのまにか読売の拡張員が例に戻ってしまっているが、他意悪意はないと言ったらウソなので「読売新聞の拡張員は嫌いだ」とはっきりここで申し上げておく。お尻ペンペンだ。朝日の拡張員は、ちゃんと最初にインターホンでも「朝日新聞です」って言うもんな。読売なんか絶対に一生取ってやらないのである。記者には罪はないのにね。

 ところで、インターネットで全く新聞と同じ記事が読めるのかどうか、私は知らない。


直リンクしていただいてました。直リンク返し。悪徳商法マニアックス「訪問販売」
ここから来た方、古い記事でごめんね。書いたの1997年なもんで…
その後、拡張員と思しき方から「死ねクズ」的メールもいただきました(笑
ついでに言うと、今は朝日の拡張員も嫌いです。


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