絵 と 詩 の ギ ャ ラ リ ー
「れんぎょう」



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ギャラリー 「れんぎょう」にようこそ!
 ご来場ありがとうございます。ここは、「絵一枚、詩一編」のとても小さな私的なギャラ リーで、その他のものは何もありません。今回はその22回展です。

 絵は、花も、小さなサクランボも、紅葉もすばらしい近所の桜の木を描きました。いざ描いてみると、思うようにはいかず、塗っては洗っているうちに寒くなってしまって、出来上がったことにしました。(藤川久代)
 詩についても、少しお話します。一応前回の続きという恰好になっていますが、今回分だけでも別にかまわないようです。(始めての方で、もしご興味があるようでしたら、このページの終りの所から、2ステップで前回のページに跳べます。)
 <3 バスの中>の言葉遣いが変ですが、これは、東京でも時期・地区限定の男の中学生なんかの話し言葉です。今はもう消えてなくなったのでは、と思います。<4 木曽駒ケ岳>は、西洋のソネットのまねです。どうにか韻も踏みました。(字数を揃えたのは、ぼくの勝手です。)でも、効果はさっぱりで、脚韻は日本語に向かないと言われているようですが、やはりそうらしいです。総じて「閑人の凝りすぎ」の嫌いあり、こんなことをしていて、少しはボケ防止にでもなるのか、それとも、もはやボケそのものなのか? ホレイショーよ、それが疑問だ。(藤川昶)(2001年9月15日)
 

れんぎょう

(藤川 久代 / 昭和62年4月)
 

   絵の部屋

宮野木料金所裏の紅葉

       (藤川久代/1999.12)

  

    詩のページ       

山 の 歌 (下)

        3 ツアーのバスの中で

 すぐ前の席で、ちょいとスカした女が二人、下向きに頭をくっつけて、**の団体か何かの、誰彼の内輪の悪口にまるっきし夢中になっちゃってさ、しゃべりっぱなし。 何時間もだぜ!(もっぱら一人がしゃべってて、もう一人は聞き役。)
 頭が軋り出しやがんの。無理矢理で、軽蔑。ケーベツだなんて! そんなのねえよ! その都度都度の 「権利義務」ってのが、電波みてえにやたら飛び交ってやがって、有害もねえや。
 今朝、電車の中で、隣に坐ってた浪人が、何かの学参を膝の上に広げて、じっと睨んでたんだ。見出しの大っきめのゴチックが自然と見えちゃう。「基本的人権の法的保障」(だっ たっけ?)そしたら、近代だ社会だ法律だののでっけえノが、一所くたに一発でスッ飛んで― 「人間て、なんてサイコで、めんどくせェんだ」てな気持が、傷口の汁みてえに滲み出してさ。

    4 木曽駒ケ岳
          ―ソネットの試みー

それは突然うっすらと浮かび出た
バスの窓に顔をつけ見上げる目に
青嵐の上に高い壁のように聳えた           (青嵐=”セイラン”と読んでください)
険しい嶺々の墨色の稜線の彼方に

薄雲の紗のかかった薄青の空  
遠く高く浮かぶなだらかな形    
明るい灰色の大いなる空の宮   
尖って白い雪の筋の幽かな光

山越阿弥陀宛らと見惚ける                (山越阿弥陀=ヤマゴエアミダ; 宛ら=サナガラ)      
(昔の人の熱い欣求浄土は失われ)
日の光しずかに澄みわたる    
(言伝えの空の果の帷も揚げられ)           (果=ハテ; 帷=トバリ)

切に願われて玉ゆらに映り出たのか
目をみはり 現なく呟く 「 山カ雲カ 」           (現=ウツツ)      
                (2001・10・29)


(付)
 
 縦書きのホームページを作ることに熱心な方々がいることを最新号の「朝パソ」で知り、木曽駒ケ岳の詩を試しに二種類作ってみました.。(使用ソフト:(1)「京屋」さんの『テキスト・縦書きHTMLコンバーターver.1.51』 (2)SIGEYOSIさんの『Wakatono ver.1.27』)
 京屋さん、SIGEYOSIさん、ありがとうございます。
   京屋さんのHP: www.bea.hi-ho.ne.jp/miyakoya/
   SIGEYOSIさんのHP: hp.vector.co.jp/authors/VA020725/
 では、もしよかったら縦書きのページへ。  (1)京屋コンバターで   (2)Wakatonoで

藤川 昶 (Fujikawa Hisashi) fujika@pluto.dti.ne.jp