インターネットを使うようになると、避けて通れないのが SPAMです。なんのことだか分からないっていう人がいるかも しれないので、大雑把に説明すると、ようするにポストに 入ってるチラシやダイレクトメール、駅前で配ってる ティッシュみたいなもので、NewsやMailで広告やどうでも いいようなことを大量に発信することです。特に、広告の 類の場合はUCEと言ったりもします。
SPAM達がなんで嫌われるのかというと、単純に うっとうしいというのもありますが、
電子メールを使って配送されたSPAMの場合、ヘッダ部分を 調べれば、そのメールがどこから発信されたのかを知ることが できます。(もちろん、それが偽造された情報だったり、乗っ取られた アカウントだったりといった場合もありますが) そして、 発信者が利用しているプロバイダに抗議のメール等を送れば、 何らかの対策をとってもらえる場合もあります。具体的には、 発信者のアカウントを剥奪したり、第三者のメールを中継しないように sendmail.cf(sendmailという、インターネットで最も良く使われているメール 中継用サーバプログラムの設定ファイル。その中身は火星語に似るという) に手を入れるといったことです。
しかし、それらの対策は、アプリケーション層であるSMTPレベルの
メールの配送に直接かかわったサーバでしか有効ではありません。
もっと下層の、TCP/IPレベルのパケット中継を行っているだけの
サーバやルータでは、そこまで細かい処理はできません。
もちろん、パフォーマンスを無視するならば実装は可能でしょう。
ただし、その結果は「遅くて使い物にならない、つながっているだけの
ネットワーク」です。それでも、通信自体は可能ですし、
UUCPでつながっていたころよりは格段に早いでしょうが。
#東京から九州にメールを出すと1週間かかったようなころと比較しても、
全く話にならない。
ようするになにが言いたかったのかと言うと、
「SPAMが来て迷惑だってのは分かるし、同情もするが、だからって
tracerouteして引っかかった全てのサーバ(ネットワーク)の管理者に
文句を言うのは止めろ! ヘッダのReceivedの項目位は読め!」
ということです。セールスの電話が多いからと言って、電話会社に
文句をいったところで気晴らしにしかならないのですから。
#そして、電話会社の人が無駄にストレスをためるわけだ:-p