寝言:第一回〜SPAM〜


SPAMにまつわるみょ〜な話

 インターネットを使うようになると、避けて通れないのが SPAMです。なんのことだか分からないっていう人がいるかも しれないので、大雑把に説明すると、ようするにポストに 入ってるチラシやダイレクトメール、駅前で配ってる ティッシュみたいなもので、NewsやMailで広告やどうでも いいようなことを大量に発信することです。特に、広告の 類の場合はUCEと言ったりもします。

 SPAM達がなんで嫌われるのかというと、単純に うっとうしいというのもありますが、

  1. ネットワークが混雑する
  2. 配信にかかるコストは中継に利用された団体の負担
  3. 受信にかかるコストは受取人が負担
  4. newsグループやメールリストの内容やルールを無視した投稿
  5. ヘッダにかかれている発信者の情報が偽造されたものもある
といった、送る方は楽でもそれ以外の人には迷惑なことが 多いという、いろいろな理由があります。そんな代物ですから、 私もSPAMなんて嫌いです。しかし、SPAMを受け取った人の中にも、 困った人がいるのです。

 電子メールを使って配送されたSPAMの場合、ヘッダ部分を 調べれば、そのメールがどこから発信されたのかを知ることが できます。(もちろん、それが偽造された情報だったり、乗っ取られた アカウントだったりといった場合もありますが) そして、 発信者が利用しているプロバイダに抗議のメール等を送れば、 何らかの対策をとってもらえる場合もあります。具体的には、 発信者のアカウントを剥奪したり、第三者のメールを中継しないように sendmail.cf(sendmailという、インターネットで最も良く使われているメール 中継用サーバプログラムの設定ファイル。その中身は火星語に似るという) に手を入れるといったことです。

 しかし、それらの対策は、アプリケーション層であるSMTPレベルの メールの配送に直接かかわったサーバでしか有効ではありません。 もっと下層の、TCP/IPレベルのパケット中継を行っているだけの サーバやルータでは、そこまで細かい処理はできません。 もちろん、パフォーマンスを無視するならば実装は可能でしょう。 ただし、その結果は「遅くて使い物にならない、つながっているだけの ネットワーク」です。それでも、通信自体は可能ですし、 UUCPでつながっていたころよりは格段に早いでしょうが。
#東京から九州にメールを出すと1週間かかったようなころと比較しても、 全く話にならない。

 ようするになにが言いたかったのかと言うと、 「SPAMが来て迷惑だってのは分かるし、同情もするが、だからって tracerouteして引っかかった全てのサーバ(ネットワーク)の管理者に 文句を言うのは止めろ! ヘッダのReceivedの項目位は読め!」 ということです。セールスの電話が多いからと言って、電話会社に 文句をいったところで気晴らしにしかならないのですから。
#そして、電話会社の人が無駄にストレスをためるわけだ:-p


目次