痴漢 春は痴漢の季節である。なぜ毎年春なのかはよくわからないが、暖かくなると痴漢や露出が増えてくる。人間本来の発情期なのかも知れない。新聞やニュースでもTV関係者や元警察官が痴漢で捕まったといっていた。痴漢といえばまず思い浮かぶのが、電車内痴漢だろう。僕も東京にいたころは、5年間ほど毎日満員電車に揺られて通勤していたが、その間に2度ほど痴漢を目撃したことがある。最初は夜遅くの中央線だった。僕は座ってウォークマンを聴きながらウトウトしていた。僕の前にはちょっとお水系のおねえさんが座っていたが、途中の駅で見るからに酔っ払ったおやじが乗り込んできた。けっこう席は空いていたが、そのおやじは何故かそのおねえさんの隣に座った。「なんか危ない奴だなぁ。」と思って見ていると、そのおやじは自分の膝の上に置いていた手をゆっくりと横の女性の膝の上へ移動した。あまりにも露骨な行為に「えっ!」と思う間もなく、そのおねえさんが「やめて下さい」と声を出した。おやじは「なんだこの野郎!」という目つきはしたが、すごすごと次の駅で電車を降りていった。次の時は地下鉄の千代田線であった。この時は朝のラッシュで僕は車両の真ん中あたりで人の圧力に耐えていた。僕の隣には、僕より少し若いけっこう流行りの顔をしたお兄さんが立ち、その前にはOLらしきおねえさんが向こうむきで立っていた。僕は満員電車に乗るときはいつも両手を胸より上にあげて「僕は痴漢じゃないですよ」スタイルをとっている小心者であるが、この時も片手は吊革につかまりもう片手は胸の前でバックを抱えるようにしていた。その僕の肘にとなりのお兄さんの肘があたるのだが、どうも様子が変だった。小刻みに震えているのである。「もしかしたら痴漢?」とも思ったが、僕がイメージしていた痴漢とは外見が全然違うので荷物が重くて震えているのかなと思った。はっきりと行為が確認できればやめさせようと思ったのだが、混みすぎていてよく見えなかった。次の駅でお兄さんとその前にいたおねえさんも電車を降りていった。何でもなかったのかと思いおねえさんを見てみたら、なんとスカートに白濁した液体がべっとりとついていた。おねえさんも気付いたらしくハンカチでふきとる姿がホームを離れる電車の窓から見えた。そのおねえさんはいつも同じ電車に乗っていたのだが、その日以来その電車では姿をみなくなった。きっと電車をかえたのだろう。僕はそのおねえさんを可哀相に思うと同時に、痴漢を止められなかった自分が腹立たしかった。その日からは周りの男がみんな痴漢に見えるようになった。現在、僕がすんでいる家の近所も痴漢多発地帯であるようだ。熊本といっても市内で繁華街にも近いのだが、ラブホテル街もあり痴漢を誘発しやすいのかも知れない。夜の路上でいきなり女性に抱きつく路上痴漢や、人気なないところに車を止めて無理やり行為を迫る男(これは痴漢というよりレイプ)の話を何度か耳にした。たしかに夜遅く歩くのは男でもちょっとこわい場所もある。(うわさではホモの発展場もあるらしい)自殺の名所もあるし、殺人未遂事件もあったし、少年がシンナー吸ってて引火して焼死するという痛ましい事件もあったりする。下着ドロもかなり多くいるらしいし、玄関先やベランダに白い液体を残していく男もいるようである。これらは複数の知人から聞いた話であり、いずれも僕は当事者ではないので念のために。僕は人間はすけべな生き物だから、すけべはおおいに結構だと思っているが、「人に迷惑をかけるすけべ」は許せない。「我慢できないすけべ」もおととい来やがれである。すけべがしたければ、清々堂々と相手をくどいてセックスするなり、お金を払ってその手のお店にいくか、それができなければビデオでも見ながらオナニーすればいいのである。最近、このへんの事をきちんと学校で教えないのがいけないのではないかと思っている。受験テクニックを教えるくらいなら、正しい性欲の処理の仕方を教えるべきではないだろうか?痴漢は犯罪である。捕まればそれで人生終わるのだ。あなたはそれでも痴漢しますか?