午前7時のメロンパン 数年前まで僕は、朝食というものを食べない人間であった。ところが出張生活を機に朝から食事をするようになった。独り者であるから、きちんとした朝ご飯などは作らないというか作れないので、パンを食べるのが殆どである。たまにクッキーとかビスケットの日もあるが、必ず何かお腹に入れるようにしている。そうしないとお昼までもたないのである。毎朝午前7時に起床し、まず最初にパンを食べるというのが毎日の恒例となっている。パンといってもトーストではない。トーストは焼いたりバターを塗ったりと手間がかかるので前の晩にコンビニで買っておいた菓子パンである。しかも最近は毎朝、同じ種類のパンを食べている。それはメロンパンである。午前7時に、寝ぼけた顔でメロンパンを食べている30男の姿を想像すると、情けないような気もするが、本人は結構幸せそうな顔でメロンパンを食べている。それはメロンパンが好きだからである。「お前は子供の頃、毎日メロンパンばかり食べていたんだぞ。」と、いまだに父親がよく話すことから、僕のメロンパン好きの歴史は30年近くになるのではないだろうかと推測される。そのうち日本メロンパン協会から表彰されるのではないかと期待している。特にお気に入りは山崎パンのおやつシリーズのメロンパンである。非情にオーソドックスではあるが、普通のパンの部分と上に乗っかった甘い部分とのバランスが、ほどよくて懐かしい味なのだ。しかも50円という価格が泣けるではないか。殆ど毎日手に入るのだが、たまに売り切れていた日には悲しくなってしまう。誰かが朝ごはんを作ってくれるようになるまでは、午前7時にメロンパンを食べる生活が続くことであろう。