神を信じますか 以前、ほんの短い間ではあったが宗教を信仰している人の訪問を受けていた時期があった。宗教関係の勧誘の場合、たいていは門前払いしていたのだが、たまたま暇を持て余している時に訪ねてきた女性らがかわいかった(ひとりが佐野量子にそっくりだった)ので可哀想になりドアを開けてあげたのがきっかけだった。彼女らはキリスト教関連の宗教を信仰しており、勧誘するのではなく教えを人に説明するためにあちこち訪問しているということだった。僕は宗教に関しては自分なりの考えを持っているので誘われても入らない自信があったので彼女らを部屋へ上げ話しを聞くことにした。彼女らは絵が書かれたパンフレットを資料に説明を始めた。真剣に説明してくれるのだが、僕から見ると矛盾ばかりが目につくので指摘をすると必死で説得しようとする。それを繰り返しているうちにだんだん彼女らが可哀想になってきた。僕は宗教を必死に信じている人を見ていると可哀想になり悲しくなってくる。それから毎回一時間程度のやりとりを数回行ったが、可哀想なので賛同しているふりをしたこともあった。すべての宗教を否定するわけではないし、神の存在も信じている。いや信じたいと思う。しかし現実の社会を眺めた場合、宗教団体は営利目的で運営されているケースが殆どではないかとさえ思える。その中で末端の弱い人は盲目的に信仰し、金を吸い取られていく。あまりにも悲しいではないかと思う。最近は若者が新興宗教に走るケースが多いときく。なぜ彼らがそうするのか僕には理解に苦しむ。僕は決して精神的に強い人間だとは思わない。どちらかといえば弱い部類に属するのではないかと思っている。しかし新興宗教に入ろうなどとはこれっぽっちも考えた事が無い。そういえば「宗教を起こしたらいいんじゃないか」と言われたことはある。まあその人がそれで幸せであればとやかくいう筋合いでもないが、人に迷惑をかけるようなことはしてはいけないと思っている。ジョン・レノンは神を信じないと歌った。信じられるのは自分とヨーコと愛だけだと歌った。僕の場合、神を信じたい。けれど最終的に信じられるのは自分だけだと思っている。