ラプンツェル みなさんはラプンツェルという童話をご存知だろうか?むかし、ある所に夫婦がいました。その隣には魔女が住んでいました。ある日、夫婦は魔女の家の庭に生えている果物がどうしても食べたくなりとうとう夫が盗み妻に食べさせてしまいました。それを知った魔女は、「子供がうまれたら引き取る」約束を夫婦にさせました。しばらくして夫婦には女の子が生まれました。ラプンツェルと名づけられた女の子は約束どおり魔女が引き取りました。やがてラプンツェルは世界で一番美しい娘に成長しましたが、彼女は高い塔の上に閉じ込められて生活していました。魔女は塔へ上るときにはラプンツェルに長い髪を垂らさせ、それを伝って上っていました。あるとき王子がラプンツェルにひとめぼれをしました。王子は魔女をまねてラプンツェルの長い髪を伝って塔を上りラプンツェルのところまでたどりつきました。ふたりは恋に落ち、愛し合いました。しかし、魔女にばれてしまい、ラプンツェルは荒野へ追放されてしまいました。そこへ何も知らずに王子がやってくると、魔女はラプンツェルから切り取った長い髪を塔からたらしました。王子は塔の上で魔女から、ラプンツェルが遠くへ行ってしまったことを聞かされ絶望した挙句に塔から飛び降りてしまいました。死にはしませんでしたが、両目がつぶれてしまいました。それから王子は何年もの間、荒野をさまよいましたが、ある日、ラプンツェルと再会しました。二人が固く抱き合ったときラプンツェルの流した涙が王子の瞼に降り注ぐと王子の目は再び見えるようになりました。それから二人は幸せに暮らしました。という話なのだが、本当は怖いグリム童話に収録されているので読まれた方もいらっしゃるかもしれない。Coccoの2年ぶりのアルバムのタイトルがこの「ラプンツェル」である。ジャケットには高い塔の窓から長い長い髪が垂らされている絵が描かれているこのアルバムは、「雪路の果て」、「樹海の糸」、「ポロメリア」、「水鏡」といったシングルヒットした曲が並んでおり、2年間待ったかいが十分にあったといえる内容である。前作「クムイウタ」も非常に完成度の高いアルバムであったが、楽曲のクオリティは今作のほうが上ではないだろうか。Coccoを聴いているとなんだか落ち着くというか、包まれ感をみたいなものを感じるのはなぜだろうか?声質のせいだけではないと僕は思う。Coccoはとても愛情が強い人なのではないだろうか?半端じゃない愛の強さみたいなものを感じる。強過ぎて怖いくらいだ。愛し合っているときはいいが、いったん、こじれると愛情が深い分、憎しみもすごいというタイプではないだろうか?現実には、あまり近づきたくないタイプなのかもしれない。しかしCoccoの音楽は、これからもずっと、そばに置いておきたいと思う。