MY ROCK 僕は現在33歳である。ロックを聴き始めたのが14歳の頃だからこれまでの人生の半分以上はロックを聴いてきたことになる。半分以上といっても19年間だからロック年齢でいえばまだ未成年だ。青春の真っ只中である。悲しかった時もつらかった時もいつもロックを聴いてきた。僕にとってロックは絶対になくてはならないものである。もしロックを聴くことを辞める時がくるとすれば、それは死ぬ時だと思う。僕が死んだらお供も弔いの言葉もいらない。好きだった曲をかけてくれれば、それが一番の供養になると思う。そんなにロックが好きならばロック・ミュージシャンにでもなれば良かったのにと思うだろうが残念ながら僕は才能がなかった。あくまでもロックの受け手として聴き続けていこうと思っている。はじめてロックを意識して聴いたのはパンク・ムーブメントが終焉を告げる頃だった。ポリス、ブロンディといったところが最初に聴いたアーティストであった。それまで沢田研二やツイストといった歌謡ロックを聴いていた少年にとってロックはかっこよかった。しかし、のめり込むほどのものではなく、なんとなく聴いているという感じだった。そして高校生になった自分は何故かロックへの興味は薄れ、アニメ少年へとなってしまったのである。60分テープ一本分にアニメの主題歌を録音し、繰り返し聴いては歌っていた。「ガンダム」、「イデオン」、「燃えろアーサー」が僕のお気に入りであった。しかしある日、偶然FMラジオで流れていたクイーンの曲を聴いたことによって再びロックに目覚めたのであった。それが「ボヘミアン・ラプソディ」である。それからの僕は学校が終わると毎日夕方から夜遅くまでFMラジオにかじりつき、そこから流れてくるロックに夢中になった。特にフラストレーションがたまりにたまった16歳の少年はハード・ロックへと走った。時はちょうどヘビーメタル・ブームの頃で、レインボー、ヴァン・ヘイレン、マイケル・シェンカーを愛聴した。しばらくすると時代はテクノ・ポップ全盛を迎え、僕の興味は次第にそちらへと傾いていった。特にデペッシュ・モード、ヤズー、ウルトラ・ボックスがお気に入りであった。また、デュラン・デュラン、カルチャー・ボーイも大好きであった。そんな高校3年生の頃、バンド結成の話しが持ち上がり、再びハード・ロックの世界へと戻ったのである。けれどこの頃は、同時にジャパンを愛聴するという、実に分裂した嗜好性を発揮していた。もうジャンルに関係なく、好きなものは好きだったのである。ただ、この頃まではロックは、趣味のひとつといった程度で、生活の一部とまではいえなかったと思っている。本格的にロックと向かいあったのは社会人になってからなのではないだろうか。少年が大人になる段階で壁にぶちあたり何度も挫折を経験するなかで、次第に生活のなかでのロックの占める割合が大きくなっていった。自由に使えるお金のほとんどをレコードやCDにつぎ込み、ジャンルを問わず聴きあさった。ここで僕がこれまでに聴いたアルバムの中から10枚だけ選ぼうと思う。ただし同じアーティストの作品ばかり並ぶのを避けるためにアーティスト一人(一組)につき一枚いう条件を勝手につけてみた。 「アビイー・ロード」 ・・・ビートルズ 「ジョンの魂」    ・・・ジョン・レノン 「パール」      ・・・ジャニス・ジョプリン 「ツッペリンW」   ・・・レッド・ツッペリン 「明日なき暴走」   ・・・ブルース・スプリングスティーン 「オペラ座の夜」   ・・・クイーン 「ハートに火をつけて」  ・・・ドアーズ 「ヨシュア・トゥリー」 ・・・U2 「錻力の太鼓」 ・・・ジャパン  「ジギー・スターダスト」 ・・・デビッド・ボウイ いずれも聴きこんだものばかりで、それぞれに思い出がある。自分の人生に影響を与えたものも少なくない。これまでに聴いたことがあるのは全体から言えばほんの一部なので、世の中には、まだまだ、たくさんの素晴らしいアルバムが存在している。しかも次々と新しいものが発表され続けているのである。音楽は人によって、まったく嗜好性が違うものなので強制する気は毛頭ないが、もし機会があったらこれらのアルバムを是非聴いていただきたい。ちょっとしたきっかけでロックが大好きになるかもしれないから。