クリスマスの少女 もう何年も前の事になるが、山下達郎の「クリスマス・イブ」がヒットした頃にこの曲を主題歌にした映画があった。タイトルは忘れてしまったが、斎藤由貴と大江千里が出ていたと思う。内容についてもあまり記憶がない。なぜあまり覚えていないのかというと、この映画はある女の子と初めてデートした時に観たからである。じつは映画はほとんど見ずに彼女の横顔ばかり見ていたのである。彼女はとてもかわいい子だった。普通、女の子はかわいいタイプか、きれいなタイプか、どちらでもないの3種類に分けられるのだが彼女の場合きれいでかわいかった。しかも声もとてもかわいらしかった。僕がいままで付き合った子の中で一番だった。「こんな子とデートしてるなんて信じられない!」といった感じであった。表参道の駅の出口で待ち合わせ、クレヨン・ハウスへ連れていった。彼女が絵本を作るのが趣味だったからだ。クリスマス直前だったのでクリスマスの本がたくさん並んでいた。彼女は「こんなところがあったなんて知らなかった。」と感動していた。内心「やった。」と思った。それからお茶を飲んで渋谷で映画を観たのだった。映画を見終ったのは午後7時くらいだったと思う。僕としてはその後、食事をしようと思っていたのだが、彼女が用事があるというので仕方なく新宿駅で別れた。その後僕が何度か彼女に電話したが反応はいまひとつであった。そしてある日、電話を掛けた際に名前を名乗らずに「誰でしょう?」と言ったら「わかんない。」と言われた。それ以降、二度と僕から電話しなかった。しばらくして自分が別の女の子と付き合いだした頃に彼女から電話があった。「誰だかわかります。」と言われたので、彼女だと解っていたが「わかんない。」と言ってやった。結局、彼女とはそれきりになってしまった。いま考えるともったいないことをしたと思うこともあるが、あれでよかったのだと思うことにしている。彼女はクリスマスの少女だったのだと。ラ