1987年に発表されアメリカを中心に全世界で大ベストセラーとなったアルバムである。
この作品でU2は名実ともに世界一のロック・グループとなった。
ブルースやカントリーといったアメリカのルーツ・ミュージックの影響をかなり強く受けた
作品であるが、同時にキリスト教的な部分も感じさせる。
デビュー作や2作目あたりまでは、ストレートなロックン・ロール・バンドであった彼らが、
ブライアン・イーノやダニエル・ラノアらと出会い、もっと奥深いグループへと成長した
結果がこの作品ではないだろうか。
このアルバムからは「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」が9週連続全米No.1となる
大ヒットを記録したが、この曲は個人的に思い出深い曲である。
それは失恋の思い出である。アパートの窓から外を眺めながら悲しい気持ちでこの曲を繰り返し
聴いていたのはもう10年も前の事である。
また吉祥寺の東急インの部屋で、彼女と別れることを決心した時に聴いた曲でもある。
80年代における最高のロックアルバムがずばりこの作品である。
1978年、アイルランドのダブリンで結成されたロック・グループ。
メンバーはヴォーカルのボーノ、ギターのジ・エッジ、ベースのアダム・クレイトン、
ドラムのラリーの4人である。
80年にファーストアルバム「ボーイ」をリリース、81年のセカンド「アイリッシュ・
オクトーバー」がヒットする。そして83年の「ウォー」でブレイクし全英No.1
に輝き大ベストセラーとなる。
87年に「ヨシュア・トゥリー」でついに全米No.1を獲得しスーパースターとなる。
その後も「アクトン・ベイビー」、「ズーロッパ」、「ポップ」といったアルバムが
全て大ヒットを記録しグラミー賞等の数々の栄誉を手に入れた。
現在も世界を舞台に活躍中である。