錻力の太鼓/ジャパン


  1. ジ・アート・オブ・パーティーズ(The Art Of Parties)
  2. トーキング・ドラム(Talking Drum)
  3. ゴウスツ(Ghosts)
  4. カントン(Canton)
  5. スティル・ライフ・イン・モウビル・ホームズ(Still Life In Mobile Homes)
  6. ヴィジョンズ・オブ・チャイナ(Visions Of China)
  7. サンズ・オブ・パイオニアーズ(Sons Of Pioneers)
  8. カントニーズ・ボーイ(Cantonese Boy)

1981年に発表された。 グラムロック的なスタイルでデビューした彼らが正当な評価を決定づけた作品である。 音楽的にはアンチ・コマーシャリズムとでもいうような音楽性であり、 シンプルなアレンジと非常に少ない音数の中で独特のけだるい退廃的な雰囲気と 彼ら自身の美意識みたいなものを、非常に洗練された知的な音楽性をもって表現 している。 またジャケットや「カントン」、「ヴィジョンズ・オブ・チャイナ」といった 曲のタイトルからもわかるようにアジア(特に中国)を意識した作品であるとも 言えよう。 このアルバムの中では特に「ゴウスツ」が好きである。 この曲を聴いていると静かに心を研ぎ澄ましてくれるような気がする。 このアルバムは明るい昼間や大勢で聴くものではなく、夜たったひとりで 本でも読みながら聴くのが正しい聴き方ではないだろうか。


●ジャパンについて


1975年にヴォーカルのデヴィッド・シルヴィアン、ドラムのスティーヴ・ジャンセン、 ベースのミック・カーン、キーボードのリチャード・バルビエリ、ギターのロブ・ディーン の5人で結成された。78年「果てしなき反抗」でデビューするがキワモノ的な見方をされる。 日本ではアイドルバンドとして紹介されたが、次第に彼らのきわめてミュージシャンらしい 方針とキャラクターが認められ正当な評価をうけるようになった。 79年に「クワイエット・ライフ」、81年に「錻力の太鼓」を発表するが、ロブ・ディーン が脱退してしまう。そのため82年のツアーでは日本の「土屋昌巳」がギターを担当した。 そしてツアー終了後に解散し、メンバーはそれぞれソロ活動をうが91年にロブを除くメンバー で「レイン・トゥリー・クロー」というユニットで再結成した。 その後はまたそれぞれがソロで活躍している。


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