パール/ジャニス・ジョプリン


  1. ジャニスの祈り(Move Over)
  2. クライ・ベイビー(Cry Baby)
  3. 寂しく待つ私(A Woman Left Lonely)
  4. ハーフ・ムーン(Half Moon)
  5. 生きながらブルースに葬られ(Buried Alive In The Blues)
  6. マイ・ベイビー(My Body)
  7. ミー・アンド・ボビー・マギー(Me And Bobby MaGee)
  8. ベンツがほしい(Mercedes Benz)
  9. トラスト・ミー(Trust Me)
  10. 愛は生きているうちに(Get It While You Can)

1971年1月に発表されたジャニス・ジョプリンの最後の作品である。 アルバムタイトルの「パール」は彼女の愛称である。 アップテンポな「ジャニスの祈り」で始まり、叫ぶような「クライ・ベイビー」、 悲しい「寂しく待つ私」と続いていくが、5曲目にはヴォーカルが入っていない。 彼女の死によりインストロメンタルとなったこの曲のタイトルは「生きながらブルースに葬られて」。 最後の曲「愛は生きているうちに」は悲しくも彼女の優しさがあふれた名曲であると思う。 このアルバムから「ミー・アンド・ボビー・マギー」が全米No.1に輝いているが デビューから着実に成長してきた彼女はまさに絶頂期に死んでしまったのである。 ちょっとブルーになりたい時に酒を飲みながら聴くとよりいっそうこのアルバムが 素晴らしいものとなるであろう。


●ジャニス・ジョプリンについて


1943年テキサス州生まれのロック史上最高の女性ヴォーカリスト。 幼いころからベッシー・スミスなどの黒人ブルースを聴いて育った。 17歳で家出しサンフランシスコへ向かった。 66年にビッグ・ブラザー・&ザ・ホールディング・カンパニーに参加。 モンタレー・ポップ・フェスティバルに出演し一躍脚光を浴びる。 68年に「チープ・スリル」でデビューし全米No.1を獲得する。 69年にソロとなり「コズミック・ブルースを歌う」をリリースするが この頃からドラッグとアルコールに溺れるようになる。 70年にフル・ティルト・ブギーと活動を始めた矢先の10月4日帰らぬ人 となった。 翌71年に死ぬ直前までレコーディングしていた遺作「パール」がリリース され大ヒットした。 彼女のスタイルはその後の女性ロックヴォーカリストに多大な影響を与えている。



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