アビイ・ロード/ビートルズ
- カム・トゥゲザー(Come Together)
- サムシング(Something)
- マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー(Maxwell's Silver Hammer)
- オー!ダーリン(Oh! Darling)
- オクトパス・ガーデン(Octopus's Garden)
- アイ・ウォント・ユー(I Want You(She's So Heavy))
- ヒア・カムズ・ザ・サン(Hear Comes The Sun)
- ビコーズ(Because)
- ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー(You Never Give Me Your Money)
- サン・キング(Sun King)
- ミーン・ミスター・マスタード(Mean MR Mustard)
- ポリシーン・パン(Polythene Pam)
- シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー(She Came In Through The Bathroom Window)
- ゴールデン・スランバー(Golden Slumbers)
- キャリー・ザット・ウェイト(Carry That Weight)
- ジ・エンド(The End)
- ハー・マジェスティ(Her Majesty)
1969年に発表されたビートルズの実質的なラストアルバム。
「レット・イット・ビー」のほうが発売は後だが、製作されたのはこちらのほうが遅いのである。
ジョンの「カム・トゥゲザー」で始まり全16曲がたたみかけるように演奏される。
簡素な曲が並んでいるが、すべての曲が美しく絶妙なバランスで構成されている。
特に後半のメドレーは見事というより仕方がないくらい素晴らしい出来である。
おそらくメンバー全員が解散を意識して最後の仕事のつもりで緊張感をもって製作した
のではないだろうか。
ビートルズはほかにも素晴らしいアルバムをたくさん残しているが、統一した美しさは
このアルバムが一番ではないだろうか。
余談ではあるが、このアルバムのジャケットがポール死亡説の発端となった。
それはポールが裸足であったことからそれは死を意味するサインであり、後ろに駐車している
車のナンバー「IF28」がもしポールが生きていたら28歳であると解釈され、残る
3人についても白いスーツのジョンは司祭、ダークスーツのジョージは葬儀屋、デニムの
リンゴは墓掘り人と定義された。
ちなみにこのジャケットが撮影された当日は暑くサンダルばきで現れたポールが思いつきで
裸足になったものだという。
●ビートルズについて

1962年にイギリスはリヴァプールで結成されたロック史上最も偉大なグループ。
メンバーはいわずと知れたジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、
リンゴ・スターの4人である。
デビュー曲の「ラヴ・ミー・ドゥ」が大ヒットし、63年のファーストアルバム
「プリーズ・プリーズ・ミー」から同名曲が全英No.1を獲得。
64年には「抱きしめたい」が全米No.1を獲得し世界的なスーパースターとなる。
「ラバー・ソウル」、「リヴォルバー」の頃からより芸術的な作風へと変化し、
67年歴史的名作「サージェント・ペパーズ・ロンリー・クラブ・バンド」をリリースする。
その後も「ザ・ビートルズ」、「アビイ・ロード」といった傑作を発表するが、70年の
「レット・イット・ビー」を最後に活動を停止し解散してしまった。