ハートに火をつけて/ドアーズ


  1. ブレーク・オン・スルー(Break On Through)
  2. ソウル・キッチン(Soul Kitchen)
  3. 水晶の舟(The Crystal Ship)
  4. 20世紀の狐(Twentieth Century Fox)
  5. アラバマ・ソング(Alabama Song)
  6. ハートに火をつけて(Light My Fire)
  7. バック・ドア・マン(Back Door Man)
  8. 君を見つめて(I Looled At You)
  9. エンド・オブ・ザ・ナイト(End Of The Night)
  10. チャンスはつかめ(Take It As It Comes)
  11. ジ・エンド(The End)

このアルバムは、1967年に発表されたドアーズのデビュー作である。 ジム・モリソンの悪魔的で野太いヴォーカルと、レイ・マンザレクのオルガンを中心とした サウンドは、現在聴いても全く古くさくさを感じさせない。 このアルバムからシングルカットされた「ハートに火をつけて」が、大ヒットしたが、 他にも透明な印象の「水晶の舟」、人間の生と死を描いた大作「ジ・エンド」などのすばら しい曲が収録されている。 「ジ・エンド」は、F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」でも使われているが、ジム・モリソンと F・コッポラは学生時代(UCLA)の友人で一緒に映画を撮る話もあったらしい。 後のパンクやニューウェイブに多大な影響を与えた作品である。




●ドアーズについて


1965年に、ロサンジェルスで結成された。 メンバーは、リーダーでヴォーカリストのジム・モリソン、キーボードのレイ・マンザレク、 ギターのロビー・クルーガー、ドラムのジョン・デンスモアの4人でベーシストがいないと いう変則的な編成である。 67年に「ハートに火をつけて」を発表、タイトル曲が3週連続でビルボードのナンバー1 を獲得しトップバンドとなる。 セックスと死をモチーフにしたジムの詩は、当時のサイケ デリック・ムーブメントもあり多数のファンを獲得する。その後も数々のヒットを連発し 「まぼろしの世界」、「太陽をまちながら」といった優れたアルバムを作成する一方、ツア ー活動も行っていたが、ジムがコンサートで自慰行為を行った 事件以降、徐々にパワーを 失いセールス的にも落ち込んでいった。71年に後期の名作と言われる「LAウーマン」を 発表するが、ジムが同年7月3日にパリで悲劇的な死を 遂げる。残されたメンバーはその後 も活動を続けるが73年に解散してしまった。


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