山 | 後山、駒の尾山 |
日程 | 2015.3.21〜3.22 |
山行スタイル | 雪山非難小屋泊まり |
メンバー | 単独 |
・一日目
山岳部の氷ノ山登山が急遽中止となったため、この冬最後の雪山として後山の非難小屋泊まりを計画した。
今年は残雪が多く、登山口へのアクセスが心配である。初めは、千種高原側より登ろうと考えていたが西側の林道に変更し、車で入れる所まで行き考えることにした。
林道はしばらく雪が無いが、登るにつれ雪が増え、一箇所雪が多い箇所は、車が手前に一台駐車しており先行者がいると思われるる。4駆のスタッドレスなので、少しの雪なので進もうとしたがスリップして登れない。仕方ないので、何度も前進と後進を繰り返して何とか突破する。しばらく走ることができるが、次の残雪箇所は雪が多いのと木が道路に倒れこんでいるのでここであきらめて少し手前の道路わきに駐車して歩くことにする。
少し手前であるが30分も歩けば登山口に到着すると思っていると1時間もかかってしまう。先行者は足跡から二人と思っていると、登山口の手前で一組の夫婦に出会う。雪装備も持ってきていないので登山口で引き返してきたとのこと。荷物を見て、どちらまでと聞かれるので非難小屋までと話をする。
ここで雪はたっぷりありそうなのとトレースも無く時間をだいぶ要したのでここで水2リットルの大半を捨てていく。
ここからは完全にトレース無しである。林道の雪の状態からすると登山者は居ないのかも知れない。雪は、40,50cm程度はありそうで、登山道の柵がほぼ完全に埋まっている。雪は、良くしまってはいるが何度か雪を踏み抜いてしまうのが難儀である。途中でワカンを装備して歩き出すが、一つ目の展望台に行く前に一部登山道が見えていて、仕方なくワカンを外す。
一つ目の展望台に到着して少し休憩する。良く見ると、以前のトレース跡がかすかにあるようで、こちらからも登られては居るようである。
しばらく歩いた後、再び雪が深くなりワカンを装備する。踏み抜かないように柵や木の側はなるべく避けて歩くようにする。
小屋泊まりで荷物が重いのでやはり時間を要する。何とか二つ目の展望台に到着する。標識もほとんど埋まっている。
何とか歩ききり頂上に2時間かけて到着する。スノーシューと思われるトレース跡があり、どうも千種高原側から登られているようである。
小屋は、周辺は完全に雪が融けている。荷物を置いて休憩する。気温を測ると15度近くあり、コンクリート製のせいか暖まり易いのかもしれない。その為、小屋周りは雪が融けているようである。まずは、雪を採取し水を作る。その後、スープを飲みゆっくりする。
夕方になると駒ノ尾山で景色を堪能する。雲間から日が射しきれいでしばらく眺めている。天使のはしごとか言うようである。
今夜は、すき焼きである。酒を飲みながらゆっくり食事をするが、疲れたのかあまり食欲がない。鍋と雪を解かすことを考慮に入れなかったので持ってきたガスが朝食には足りなさそうで完全に失敗である。早めに就寝する。夜は、途中目覚めて星空をしばらく観測する。良く晴れており新月なので良く見えてきれいである。
・二日目
朝は、夜明け前に行動開始したいので4時台に起床して直食を取ろうとするが、ガスが少なく難儀する。昨晩のすき焼きがまだ残っているので食べる。
最低限の荷物だけで後山頂上を往復することにする。5時半には、小屋を出発する。
夜は、氷点下まで下がったようで雪面は凍っている。途中でワカンを履くと気持ちの良い感じでワカンの歯が雪面に刺さるので歩くには支障は無い。頂上まで急な箇所はほとんど無いので問題ないが、ワカンがあるほうが安心して歩くことができる。こちらは完全にトレースがある。昨日は、千種高原側より往復されているようである。
後山キャンプ場の分岐でもトレースがあり、後山キャンプ場よりも何人も登られている様である。誰も居ない静かな山登りを堪能する。雪景色もきれいである。
しばらくで大船山を過ぎ頂上に到着である。東側から登られているかは確認できなかった。少し雲があるがまずまずの展望である。しばらく休憩後、戻る。
来た道を戻り、小屋で荷物をピックアップ後、駒ノ尾山で少し展望を眺めてから下山開始である。
荷物がかなり軽くなったので、帰りはかなり楽である。
来た道を下るが、踏み抜きだけは気をつけながら下る。展望台に寄るが春なのでかすんでおりあまり良く見えない。
下の展望台でワカンを外したあとは、なんとかワカン無しで登山口まで下りきる。
ここからは、また長い林道歩きである。途中気の緩みか、なんでもない所で雪解け水のアスファルトで転倒して左手を付いたので少し左手が痛い。気を付ける必要がある。
車まで戻るが今日は結局誰にも会うことは無かった。
後日分かったことであるが、ガスチャージ量が本来よりかなり少なかったことが判明した。約半分程度だったので、きちんと充填していれば問題なかったと思われるが、冬季で鍋は必要量が多い点は気を付ける必要がある。
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