監督:塚本晋也
前作「鉄男」とはうって変わってスーパー16mmブローアップの
カラー35mmで勝負する塚本晋也監督。
しかし、内容はチンケなものに仕上がっていたのでガッカリじゃ。
個人の中に潜む都市破壊願望、世界的なテーマでズバリ的を射ている
とは思うが、破壊のための破壊をやっちゃ駄目よ旦那ぁ〜
コッポラの「地獄の黙示録」を上回る破壊の陶酔感覚を
期待してたのじゃが、予備的な局地戦でお終いでは、なっとくいかん!
前作「鉄男」では加害者-被害者のストレートな人間関係で、
一過性の麻薬のような陶酔でワシをメロメロにした塚本晋也!
神とその軍隊にまで言及した「鉄男 II」は消化不良と言わざるを得ないのじゃヨ。
役者としては、相変わらずのブチ切れで最高!なんだけど…
(油の中に体を沈める所なんか素晴らしい!)
あと、鉄男兄弟の親父とおふくろのセックスシーンは、
拳銃を使ったりして、フェチで、Hで、もうGOOD!な演出!!
93/01/23
Kの独善的評価 ★★★(自転車で追跡バトルが好き)