SPRIGGAN
(1998)

監督:川崎博嗣


原作はたかしげ宙(原作)+皆川亮二(作画)のSFコミック。

(少年サンデーコミックス・スペシャル全11巻)

総監修に大友克洋

危険な超古代の遺跡の封印を目的とするアーカム財団。

そのS級特殊工作員はスプリガン(SPRIGGAN)と呼ばれる。

日本人の高校生でありがながら、スプリガンのNo.1と称される御神苗優

トルコのアララト山で「ノアの箱舟」が発掘され、

スプリガンと米軍機械化小隊との壮絶な戦闘が始まる。

このスプリガンは、予備知識無い方が絶対面白い!

普通の高校生としか思えない御神苗優が、

いきなし、泣く子も黙る超弩級の特殊工作員だもの!

級友が人間爆弾として学校に送り込まれる所から常軌を逸脱しているが、

チャーター機でイスタンブールに強制着陸-市街地での

敵の襲撃を蹴散らす所を見ては、誰もが、「もう、こいつは普通の人間ではない」と

実感する。その後にスプリガン御神苗優と解説が入る。

実際に活躍させてから他者による説明が入る、ナイスな演出である!

地図で見るとアララト山までそうとう距離があるが、

手を抜かず道中を描いているトコも好感が持てる。

アニメーションとしては、AKIRA (88)の時も感じたが、

人物は多少オーバーアクションって気がした。

煙や雪なんかも動いていたのは凄いなぁ〜。

殺戮シーンも十分気持ち悪いぐらいリアルでした。

箱舟の描写は、視覚的(光が入らない空間)にも聴覚的にも(前にかかるエコー)

素晴らしかった!CGの崩壊シーンも美しい!

超能力のマクドガル大佐ととの戦闘で、

も殺人兵器であったことが発覚するのだが、洗脳が解けるあたりは説明不足と感じた。

最後に勝負を決めるのがナイフの一刺しってのも、

肉体言語で気持ち良い。

ただ、色気(女っけ)のない作品ではあるな。

98/10/18


Kの独善的評価 ★★★★★(文句なく面白かった!)


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