恋におちたシェイクスピア

Shakespeare in Love (1998)

Directed by John Madden


1593年、エリザベス王朝のロンドン。

劇作家シェイクスピア、怒涛の恋愛&創作秘話の物語。

借金苦の劇場経営者の足を焼く拷問から始まる所が

毒があってええ感じです。

喜劇を注文されたスランプのシェイクスピアが、

身分違いの恋をしちゃったが為に、しだいに劇が悲劇になってゆくのが

なんとも面白いっス。

実体験がそのまま創作劇に反映されるのが、

説得力あります。

やっぱ恋愛映画って、

作り手も観客も、全員発情!するのが基本じゃぁ!!

劇中では、三文乞食文士と貴族(豪商だったかな?)のお嬢様とゆ〜

社会階級の異なる者同士の、結ばれないが故に燃え上がる恋!

ってのが非常にダイナミックに描かれておりますよ。

お嬢様の逢引に気を利かす乳母とか、

劇の稽古中、劇作家と主演男優(実はお嬢様)がちちくりあうトコとかが

秘密の逢瀬を巧みに演出して良いですなぁ〜。

劇中劇の「ロミオとジュリエット」が多大な障害でこりゃ失敗するかも?

という八方塞がりの危機的状況になるのじゃが…

その後の奇跡的などんでん返しの大逆転も見事にエンターテイメントしてる。

「恋におちたシェイクスピア」見るには、多少予備知識あった方が面白いですな。

「ロミオとジュリエット」(新潮文庫・定価400円)

の原作は言うに及ばず、映画では、

パンクな「ロミオ+ジュリエット」(1996)とか、

悲恋、劇場演劇と題材が似てる「天井桟敷の人々」(1945)なんか

見てるとよけい盛上がるぜぃ!

99/5/14


Kの独善的評価 ★★★★★(カタルシスがあって最高!)


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