監督 : 宮崎駿
荻野千尋は10才の少女。家族3人で新居への引っ越し中、
破棄されたテーマパークに入り込み、神隠しに遭う。
同じ事のくり返しですね。
縮小再生産かも。将来の生産に必要な分まで食いつぶす過剰な消費ですな。
宮崎駿は時々、「本当に作りたくて作っているのか?」疑問になる映画を作りますが、
本作もこれにあたります。
神々の食事を誤って食べた両親の命をつなぎ止める為、
少女は、名を変え、見知らぬ世界で働くという話し自体は、
そんなに悪くはないかな?と思うんですが。
顔無しは、ハクの裏返しの様なキャラクターでしたな。
愛情を金で買おうとする、とってもネガティブな存在(笑)。欲望の権化かも。
湯バーバの姉など出さずに、ハクと顔無しだけで十分でしょ。
欲しい物を手に入れる時、顔無しは手段を選ばん、と。
現実離れした異世界の物語なので、どうしても説明過多になるのが辛い所ではありますね。
「生きる為に働く」「元の世界に戻る」というのが主人公の目的であり
物語の根本なんですが、どうしても「2度と元の世界に戻れないかも」
という気にならないのが致命的でしょう。
その場の状況に振り回され、気がついたら理由もなく丸くおさまっていた…という感じ。
主人公の行動に意志は感じられないけど、後から思うと辻褄だけはあっている。
まるで、嘘だとわかってる嘘に、上手にはめられた様だ(笑)
2001/9/6
Kの独善的評価 ★★(大ヒットしました。出来不出来に関係なく、勝てば官軍か?)