L.A. Confidential
(1997)
Directed by Curtis Hanson
50年代のロサンジェルス。
LA市警のタイプの違う三人の刑事。
深夜のコーヒーショップ / ナイト・アウルで発生した虐殺事件。
男女6人が散弾銃で肉塊となって床に折り重なっていた。
LA市警は三人の黒人の青年を容疑者として逮捕するが…
暴力衝動に駆り立てられる場面の音楽が、否応無しに突っ走っていく感じでイイ。
血のクリスマスで密告者となったエリートのエド・エクスリーと
相棒を警察から追放され、自身も謹慎処分となったバド・ホワイトは憎みあう。
そんで、捜査上で浮かんだ一人の娼婦、リン・ブラッケンを
二人とも抱いたがために殺し合いにエスカレートするのじゃ。
激烈に憎みあっていた水と油のこの二人が、
最後には無二の親友になっちまうのが、L.A. Confidentialの最大の魅力である!
真犯人を追い詰める過程で「警察官になった理由」がクローズ・アップする。
ロロ・トマシ=罪を逃れて笑う男 / エクスリー |
母親をタイヤレバーで撲殺した父を追うため / ホワイト |
忘れた / ビンセンズ |
謎解きに「警察官になった理由」を巧みに組み込むあたり絶妙!と言わざるを得ない。
地方検事エリス・ロウをバドとエクスリーが締上げるシーンは、
不安定なカメラアングルも効果絶大、観客も脳天から地面に突き落とされそうで最高じゃ。
シド-パチェットを黒幕ダドリー・スミスが次々に殺してゆく後半は、
情報量も多いし、急ぎすぎの嫌いがある。
エクスリーがダドリー・スミスを背後から銃殺したのが議論を呼びそう。
L.A. Confidentialは、50年代のLAの暴力、無秩序、混乱を見事に映像化してる!
98/07/26
Kの独善的評価 ★★★★★(完全な正義とは!?)