監督:李志毅(リー・チーガイ)
原作:馳星周(はせ せいしゅう)
新宿歌舞伎町に棲息する種々雑多な人種。
故買屋の劉健一(リウ・ジェンイー)は台湾人と日本人の混血児。
健一の弟分、上海マフィアの幹部を殺した呉富春(ウー・フーチュン)が
新宿に舞い戻って来たことで、健一は危機的状況に。
3日以内に呉富春を捜し出さなければ殺される。
そんな時、夏美という女が健一に接触してきた。
夏美は呉富春の女で逃げてきたという…
不夜城、とにかく頑張ってます。
完成度は高いと思う。
呉富春の街頭での襲撃シーンなんか圧巻じゃ!
しかし、ヒロイン夏美が嫌いなので、いまひとつノレなかった。
苛酷な境遇にいた夏美は、地獄のような状況から逃れると同時に、
欲しいものを手中にするしたたかさがある。
そして、目的のタメには手段を選ばない。
徹底的な極道女ではないか!
金城武ふんする劉健一にも感情移入は出来なかった。
(健一の見る悪夢は、監禁拷問されてる時のフラッシュバックか?)
結局、日本人のワシから見れば、日本国内の物語であっても、どこかヨソヨソしい他人事。
「ポンヌフの恋人」のようにラスト、恋人二人で冬の海にダイブしてもよかったのでは?
98/07/07
Kの独善的評価 ★★★ (出来は良いのだが…)