金融腐蝕列島[呪縛]

監督:原田眞人


大手都市銀行が総会屋との呪縛を断ち切る物語。

説明しませんねーこの映画。

専門的な解説を劇中に入れ込んでも、理解できないと

端っから考えてる作りですぅ。

それでも、ただ騒ぎまわってるだけの映像で構成していくより、

観客に理解不能な世界を体感させた方が面白いと思うけどなぁ。

物語は、けっこうサラリーマンの縦横関係が鬱陶しいんスけど、

クライマックスの株主総会はわりと良い仕上がりでした。

最後に年寄の株主が、もの凄く誘導的に話を締めるのですが、

「おいおい、そーくるか?」と突っ込みたくなる程、

あからさまに誘導的!予定調和って奴っスか?

あと気になったのは、会社の玄関先で発砲事件があって、

中年の社員が撃たれて重体になるのですが、

その後、犯人はどーなったのでしょう?

主人公のオッサンの家に、夜中、不法侵入者が襲撃に来る場面、

迎撃に出るより、警察への通報が先では?

ノーパンしゃぶしゃぶ接待の描写は、是が非でも映像で表現すべきである!

あと、大手都市銀行の通常業務もあった方がいいね。

いきなり非常事態なんで、何が本来の銀行の仕事なのか、

映画を見る限りではよく分からんのよ。

99/10/1


Kの独善的評価 ★★★(リーマン描写は鬱陶しいが、株主総会はまぁーまぁかな)


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