エネミー・オブ・アメリカ

Enemy of the State (1998)

Directed by Tony Scott


黒人弁護士が、衛星監視カメラで四六時中

追いかけ回されるアクション映画。

何がアメリカの敵なのかよくわからない、

監視社会風刺の作。

衛星からの映像を鮮明にクリーニング?するトコとか、

立体映像の生成、ビルの透視図を立体視しての追跡なんか

視覚的に面白いけど、あんまし驚きは無かったなぁ。

もっと、想像を絶する超監視システムが見たかった。

監視システムの嫌な所に有無を言わさぬプライバシー剥奪があるけど、

その辺を中心にしたスリラーでもよかった気がする。

荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部に、

岸辺露伴とゆ〜人を本にして、その本になった相手の

過去(の体験情報。嘘偽りの無いもの。自己申告かもしれないけど)

が読めるスタンド能力の持ち主が登場するけど、

私生活を剥奪されるのなら、このぐらい徹底して欲しいものだ。

追跡劇が中心のアクション映画だから、

登場人物の内面はあまり描かれない…としても、

劇中、連絡員の女性が殺されて復讐!とゆ〜感情の盛り上げがあって、

そんで事件解決後、その事には一言も触れられないとは、

淋しいィー。

99/4/20


Kの独善的評価 ★★★(御都合主義、良くも悪くもアメリカ映画)


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