『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』(1939)
監督:マキノ正博
あっと驚く、ちょんまげミュージカル。
アラン・パーカーの「愛と哀しみの旅路」で、
劇中内映画として上映されたりもする。
「ほぉ〜れ、ほれほれ、この茶わん♪〜」「ぼっくぅは、殿様♪〜」と、
歌もおぼえやすい名作です。
リメイクされないかなぁ〜。
『幕末太陽伝』(1957)
監督:川島雄三
居残り佐平次と高杉晋作が絡む、積極的逃避映画。
古典落語と幕末動乱のミックスってゆ〜着想が面白いなぁ。
無銭飲食+無銭宿泊野郎の知恵と弁説が見事じゃね。
フランキー堺のバイタリティ、
石原裕次郎のスケール感、共に素晴らしいっス。
(参考文献:サヨナラだけが人生だ・映画監督川島雄三の生涯/
今村昌平編・ノーベル書房)
『地獄』(1960)
監督:中川信夫
表題通りの内容で、素晴らしき怪奇映画。
人間でありながら、神出鬼没の妖怪じみた悪者って、ちと凄いね〜。
奴が強制的な暗示効果を発揮するのが、
大変、妙で面白いのですよ。
『江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間』(1969)
監督:石井輝男
もー、こりゃ江戸川乱歩に対する冒涜?って感もある
乱歩原作のミックス・ビルド。
「孤島の鬼」「パノラマ島奇談」「人間椅子」は混ざってました。
暗黒舞踏の土方巽が体弱そうで良いです。
(参考文献:石井輝男映画魂/石井輝男・福間健二著・ワイズ出版)
『盲獣』(1969)
監督:増村保造、原作:江戸川乱歩
按摩さんが美人モデル(緑魔子)を監禁して触りまくるフェチな作。
乱歩の原作より、よっぽどスッキリまとまってる。
緑魔子がとっても可愛い(@^^@)です〜。
また、按摩さんの母親が怖かったりします。
イッちゃってるラストはかなりショックよ!
按摩は指に目があるのです。
『仁義の墓場』(1975)
監督:深作欣二
本人の意志とは裏腹に、
身近な人を傷つける厄ネタを体現する
渡哲也が凶暴でいいっス。
共同体(組)のため、善かれと思ってやった行為が
全部裏目に出て、追い詰められる様が出色。
排除すればするほど身内に襲いかかる、
甘ったれた野獣の化物じみた生命力。
オヤヂ(組長)の遺骨を齧る姿が
忘れられません。
|