Directed by Jean-Pierre Jeunet & Marc Caro
近未来の人肉食。
精肉店の中だけで物語は進んでゆくんじゃが、
巧みに外部環境の情報が入ってくる。
郵便配達、TV、清掃車、新聞、世間話…
これら情報媒体は精肉店に住んでいる奇怪な住人の生活を通して、
終末世界の飢餓と闘争、絶望と荒廃を運んでくるのじゃ!
ピエロと笑われた新入りが本当に職業ピエロであり、
数々の(視覚効果も含めた)芸とイマジネーションとで人間性を示す。
彼と屠殺人の娘の恋は、精肉店の秩序を完全破壊する!
また、地底人の発想は痛快で、その行動も愛すべきものがあるなぁ〜
暖色モノトーンの画面と、巧妙に作られた音楽(音場)、
不安定な構図や極端に戯化された絶叫!
世紀末人肉趣向ムービー、尋常じゃーないの!
(この作品、画像が意図的な露出アンダーにしてある。
出来ればフィルムで見て、影の部分のディティールを味わって欲しいの♪)
92/03
Kの独善的評価 ★★★★★(驚異の作り込み!これぞ不気味ロマンチック!?)