ダンサー・イン・ザ・ダーク

Dancer in the Dark (2000)

Directed by Lars von Trier


ある意味、「バトル・ロワイアル」よりもダイハードっス。

予想もしなかったショッキングな内容であります。

ミュージカルが生き甲斐の、盲目になりかけ女性が、子供の手術の為に渡米。

費用を稼ぐ為、昼夜をとわず働き続ける。その合間に、

劇団のミュージカルにも参加という、こう書くと非常に前向きなんですが…

何故、わかっていて生んだ?と問いかけずにはいられないハードな内容っス。

ママはしかたなしにやった…と息子が自転車で脳裏をぐるぐる回ります…

主人公が(息子を守る為という面もあると思うけど)自分が殺した警官との約束を守った事は、

ええ人だなと思いました。仕事の同僚にはともかく、信頼できる友人になれそう。

その人柄ゆえ、同性異性の友達にも恵まれたと思いますな。

そんな役柄の彼女、劇中でも魅力的に描かれていたと思いまふ。

ワタシは近視で眼鏡をかけておりますが、

日常場面の映像は、近視者の「物を目に近付けないと見えない」という感覚がよくでてましたな。

対照的に主人公の妄想部分は、固定カメラで凝ったカット割も多い

カッチリした映像。いかに妄想の世界が楽しいか(笑)

っていうのがわかります。

やっぱり、最後に床が抜ける時には、反射的に目をそらしたっス。

2001/3/1


Kの独善的評価 ★★★(暗胆たる思い…というのが正直な気持ち)


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