監督:大林宣彦
大林宣彦の「ふたり」に続く新尾道三部作?
物語は簡素な構造で、
海で死んだ恋人が、お別れを言いに帰ってくる |
という大変叙情的な内容じゃ。
暗闇の中では誰もが涙を隠さない、
人間性回復の場所であることが確かめられる。
大林の編集手腕がこれでもかと発揮されており、
「女ざかり」に続く佳作である!
「異人たちとの夏」でもさんざん大林に泣かされたが、
今回も泣かされたのである。
『 A MOVIE BOOK 』という尾道三部作を旅するための
ガイドブックが出版されているのをご存じじゃろうか?
「あした」のメイン・ステージとなる、
実は呼子浜は、その全てが美術セットであった!(本文) |
に驚き、ロケ地へと赴いてみたのじゃ。
西瀬戸自動車道で尾道大橋を渡り、向島南部の岬(私有地)へ無断で侵入。
夏は海水浴場として開いているのじゃろう。
それらしい設備がある。
シーズン・オフは閉鎖するらしい。
問題の海岸は岬の南に面していて、こぢんまりとした海岸という印象じゃ。
セットは跡形もなく撤去してあり、
石垣と樹木とで映画の中の場所であるのが確認できた。
待合室が建っていた地面にはキャタピラのものらしき痕跡があった。
95/12/06
Kの独善的評価 ★★★★ (若い男女の濡れ場がヨイ)