アナザヘヴン

監督 : 飯田譲治


人間の首をへし折り、

脳を料理する連続猟奇殺人事件が発生した。

もう一つの天国?

それは犯罪天国でしたな。

頭の中を出たり入ったりする何かが、人間の欲求不満と噛み合ってやりたい放題。

もう、どうにも止まらない状態。

殺人をしたいけど、普通の人間はまずしない。

警察に捕まり法律で裁かれ絞首刑になるという、

法治国家を成り立たせる刑罰が有る事の他に、

自分と同じ姿形をしたものを殺す事に潜在的な恐怖を感じるからだ。

という事を以前ラジオか何かで聞いた事がある…気がする。

元犯罪マニアの警察官に、何かは愛情を抱いて接近する。

犯罪の現場は容赦ない。それが好きだ。

という事だったのかなぁ〜

悪意に体を支配されても、それに従わない人間もいる。

というオチになってるんじゃが、はっきり言って説得力不足と思う。

ラスト、恋人が死ぬ場面、大変叙情的な音楽が流れる演出もチグハグな感じだな。

作品全体を見ると、かなり力押しという印象。

脳に腫瘍が出来る-本体の脳は萎んでいく-

激痛が伴うのでモルヒネ等の強い鎮痛剤が必要

脳が無ければ動けないと劇中でも言ってるワリには、

脳無しの状態で超人的に動いてる気がするぞ!気のせいか?

中盤、男に憑依してビルの屋上へハイジャンプ〜

お色気の女医が元犯罪マニアの警察官とイイ感じ〜の辺りが面白かったなぁ。

そうそう、主人公の警察官は、江口洋介じゃなくて、

このお色気女医の女優(松雪泰子)だったら良かったな。

いいんじゃない?女の犯罪マニアでも。

2000/05/16


Kの独善的評価  ★★★(天国は退屈ですか…)


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