Alien 4

Alien: Resurrection (1997)
Director:Jean-Pierre Jeunet


今度は、人間のエイリアン=リプリーが登場しちまったよ!

発想としちゃぁ、「ターミネーター2」の、

人間のターミネーター=サラ・コナーと同じじゃけど、

理論より本能!

シガニー・ウィーバー(Sigourney Weaver) には似合っていたな。

「デリカテッセン (Delicatessen)」が印象深い、Jean-Pierre Jeunet

ブラックで耽美的な映像も単純に素晴らしいと思う。

「デリカテッセン」の主役のDominique Pinonも車椅子のクルーとして登場!

「カッコーの巣の上で」の精神病患者、「ミシシッピーバーニング」でのKKK・保安官役の

Brad Dourifがエイリアンを調教するマッドな科学者として出演!いい味だしてる!

しかし、毎度お馴染みのストーリー展開はどうにかならんのか?

基本的に最初のAlien (1979)から何も変わってないのじゃ。

むしろ縮小再生産することで本来自由なイマジネーションを矮小化してる。

James Cameron Aliens (1986)でやったことは、

エイリアンの数の増大、

卵を産む女王エイリアンの発想、

エイリアンは人間の手で(武器で)

殺せることが可能(これで恐怖が薄くなった)…

David FincherAlien 3 (1992)でやったことは、

エイリアンが犬に寄生可能なこと…

Jean-Pierre JeunetAlien 4(1997)でやったことは、

人間エイリアン(リプリー)の誕生、

子宮を持つ女王エイリアン=即、人間型が誕生…

エイリアン・シリーズには未知(生物、自然)に対する根元的な恐れや、

人間サイド(自身過剰な科学や武器)の敗北といった文明批判なんかが

あったはずだが、シリーズにすると全部が形骸化するのであった!

やっぱし、テレビで見たAlien (1979)が一番怖くて面白かったなぁ。

98/05/01


Kの独善的評価 ★★★(映像美を感じる。人体実験や奇形クローンもGOOD!)


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