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Crazy-Shimizu&hurricanes2000のギタリストとして
大活躍している Goさかい さん からの特別寄稿です。

シカゴってほんとに生きてるブルース・タウンですね。

今回、新婚旅行を兼ねて、憧れのシカゴに旅立って来ました。
ブルースの本場スィートホームシカゴ。いろいろありましたが、
以下の日記を読んでいただければ幸いです。

7月23日(日)

ギターの機内持込でモメる事無く、日本を8年振りに去る。
14時間のフライトの後、オヘア空港に着く。
空港からは地下鉄ブルーラインでシカゴのダウンタウンへ移動。ちょっと物騒だった。

もうちょっと早く到着すれば、ハウスオブブルースのゴスペルブランチが楽しめた。
ちょっと悔しい。ホテルに着いて直ぐに地下鉄レッドラインでキングストンマインズに移動。
毎週日曜日16:00から20:00まで、ジャムセッションをやっているからである。
正直言って大分期待ハズレだった。江古田のPCというお店のジャムセッションに雰囲気が似ていた。
黒人が皆リズム感や歌が良いというのは嘘だと知る。

自分の出番をとっとと終わらせてフェイマスデイブに移動。ジョンプライマーのライブである。
料理は上手かったし、自分のヒーローが見られるしで、世は満足じゃ状態である。
さすがジョンは格好良い。歌もギターも魅力的だ。バンドもタイトだ。
ハーモニカがキャリーベルの物真似っぽいなあと思ったが...ドラムとサイドギターは白人だけど素晴らしかった。
フェイマスデイブは基本的にレストランなので、演奏者にはやり難い場所かもしれない。
客のノリはそういう訳で悪い。っていうか皆食べるのに必死だ。

演奏終了後ジョンと記念撮影を2枚取る。ハーモニカ吹きが頼みもしないのに写真に割り込んできた。
この男がこの旅のキーパーソンになった。男の名前はスティーブベル。キャリーベルの息子である。

7月24日(月)

さすがに疲れていたので14:00位まで眠る。
ループ内をちょっと散歩する。銀座や心斎橋にも似た雰囲気なので、場違いなモノを感じる。
夜は地下鉄レッドラインに乗ってキングストンマインズに移動。
会場入りする前に近所の楽器屋を見学。
開演時間に行くと、菊田俊介さんが我々を出迎えてくれた。
この日は楽しみにしていたネリータイガートラヴィスが欠場。
1セット見て、休憩時間にブルースというお店に菊田さんと移動した。
ブルースとキングストンはエライ近い。この日はウィリーケント&ボニーリーである。
菊田さんと一緒に行動していると、チャージは免除・飲み物は格安。
そして現地のミュージシャンは絶対菊田さんに挨拶する。
改めて菊田俊介のシカゴにおける人脈を再確認した。

ボニーリーのライブ終了後、日本人4人(ギター2人、ドラム、ベース)がステージに呼ばれる。
格好良いシャッフルを2曲。場内はダンスホール状態+最高の盛り上がりである。
ギターの人はジョニーBムーアのサイドギターをやっているそうだ。
自分が尊敬するTAKA斉藤と大阪で交流があるらしい。日本人のレベルの高さを知る。
自分もウィリーケントに呼ばれて彼のバンドに飛び入り。
昨日のハーモニカ、スティーブベルも一緒だ。3曲演奏した。
ウィリーのバンドのギタリストであるジェイクと仲良くなった。

キングストンマインズに戻ると、なんとジミージョンソンが来店していた。
でも一瞬で帰ってしまった。欠場していたネリーも閉店間際現る。
ハグして再会を喜び合う。結局ネリーは数曲歌った。力強く迫力があった。
ライブを見られなかったのが悔しい。
菊田さんの計らいで自分もステージに上げさせてもらった。
何と、あのルーリーベルと一緒のセットである。奇しくもギターバトルとなった。
ルーリーは、ギターを弾けて歌えることがとっても楽しいようだ。
あの姿勢に心打たれた。

一晩でベル兄弟と共演したのは自分ぐらいだろうと、ちょっと威張って見る。
帰りは菊田さんの車でホテルまで送ってもらった。感謝、感謝である。

7月25日(火)

今日もキングストンに行く。JWウィリアムスのバンドである。
菊田さんに、JWを紹介してもらう。自分のニックネームを決めた。
アントニオ猪木を尊敬しているので、トニーである。

「J,こちらは日本からやって来たトニーだ。良いギターリストなんだ。」
「よろしくトニー。後で一緒に演奏しような。」
夢のような言葉である。菊田さんが、自分の事を
GOOD GUITARISTって言ってくれたので、聞けた言葉だった。
JWバンドはめっちゃタイトである。演奏もトップクラスだ。
楽しいので、あっという間に最終セット。つまり自分の出番が来た。
結局2曲、JWと共演した。
1曲目は菊田さんがギター。2曲目は札幌のマサ君がギターだった。
めっちゃ緊張したけど、良い経験になった。
菊田さん、シカゴ方面は足向けて寝られません。
ありがとうございます。

7月26日(水)

今日は地下鉄レッドラインに乗ってブルースエトセトラのセッションである。
伝説のハーピストであるケンカワシマの友人、ロッキンジョニーのバンドがハウスバンドだ。
1ステージ目はジョニーのバンドのライブ。2ステージ目からセッションだ。
疲れが溜まってきて良い演奏が出来なかったのが悔やまれる。
ハウスオブブルースで、チャーリーマッセルホワイトを見ているカミさんを迎えにタクシーで移動。
ただで2曲だけ見られた。ラッキー。
ベースは菊田バンドのフェルトンクルーズ。ドラムは菊田バンドのBJだった。
BJは、普段キングストンのセッキュリティとして働いている。
思わぬ所で会いお互いビックリした。

7月27日(木)

この日はブルースエトセトラ近所のビンテージギター屋に行った。
高すぎて入手不可能。それでも日本よりは安いか。
夜はブルーシカゴとブルーシカゴオンクラークをハシゴ。
ジョニーBムーアのバンドでは、月曜日に会った白金裕造君がギターを弾いていた。
ジョニーBははっきり言って上手いのだが、自分は好きではない。
裕造君のギターの方が大好きだ。
ジョニーBのバンドの女性シンガー、メアリーレーンはかなりノドの調子が悪そうだった。

2セット見てブルーシカゴオンクラークに移動。
こちらはウィリーケントのバンドである。入口でジェイクと再会。
MY FRIENDと言ってもらい喜ぶ。

演奏はとっても感じが良かった。
女性シンガーのパトリシアスコットは、お客とコミュニケーションを取るのが上手だ。
目一杯楽しんだ。帰り際ジェイクが、また月曜日に演奏しようと言ってくれた。

7月28日(金)

いよいよこの旅行も最終日。昼間はチェススタジオを見学。
教訓、チェススタジオには電車で行ってはいけない。
最寄駅の地下鉄レッドラインのチャイナタウン駅は降りてからが治安悪し。
正直オシッコ漏れた。

チェススタジオ見学終了後、カブスの試合をベースボールカフェで見る。
その日のカブスは惜敗だった。残念。夜はキングストンにジョンプライマーを見に行く。
もちろんギター持参である。スティーブベルと再会する。
「なんだ、お前チャージ払ったのか。ゲストにするから店から12ドル返してもらおう。」
結局、スティーブのゲストという事で入口でチャージ返してもらう。
(もうかったぞ。スティーブに2ドルチップでやるか。)
と思うより先に12ドル奪われた。畜生。
スティーブその金で大判振る舞い。
よくよく計算すると足が出ているようだ。
馬鹿な奴だとほくそえむ。スティーブはコーラ2杯くれた。
ベル兄弟はセコイけど、何となく可愛い。

開演前ジョンに話し掛ける。「明日日本に帰るんだけど貴方と演奏したい。」
「そうかそうか。まあこのポテトでも食えよ。」
ジョンプライマーと一緒にポテトを食べた。随分気さくな人だ。
一方のステージではJWがいたので挨拶。
「やあ、トニー今日も一緒に演奏しような。」嬉しい事を言ってもらえた。

最初はJWのステージ。今日はキッドダイナマイトというミゼットヴォーカリストとの共演だ。
迫力あるヴォーカルにぶっ飛ぶ。次はジョンプライマーのステージ。
この繰り返しである。週末なので客がギッシリである。
キングストンは場内にステージが2個あるのだが、両方ビッシリだった。
JWに申し訳無く思いながらも、最後までジョンプライマー側のステージにいた。
この日のジョンプライマーはノリノリだった。レストランで見るより楽しめた。
結局、お客の数が多過ぎてどちらにも乱入できなかった。
悔しいが仕方がない。

帰りタクシーに乗る時に乞食から、中国へ帰れと言われた。
言われなくても帰るよ、日本に。 とこんな感じでした。
この旅行が楽しかったのは、菊田さんの親切とカミさんのお陰です。
近日中にシカゴにまた戻ります。
日本には長い長い滞在になる事でしょうが。
それでは、最後まで読んでくれてありがとうございます。

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2000年8月1日

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