Cool Blues Talkin'

Dear Otis (2004年 Japan Blues Carnival より)
 
 先日5月24日、毎年恒例の日比谷は野外音楽堂にて開催されたジャパンブルースに行って参りました。
小雨混じりの曇り空の中、大雨だけは避けてくれと願い楽しみに会場に足を踏みいれたわけですが、
まさか僕の瞳が大雨に見舞われようとは想像もしない一日だったりもしたわけです。
そんなわけで今回はこの日の模様をチラリとお届けしてみようかという思いになりました。

まずは後藤ユウゾウさんとカメリアマキさんのバンド。
こちらのお二人は総合司会を務める事でもお馴染ですが、
ユウゾウさんのブルーストークは訪れたトータルなファンが楽しめる司会で、
相方のマキさんもBGMの如くブルースギターのいい音を聞かせてくれ、オープニングから酒が進んでしまいました。
次にブラックボトムブラスバンド。ブラスバンドということから小回りも効き、身近なイベントやお茶の間でも拝見する彼等です。ニューオリンズではお見掛けするスタイルですが、日本では貴重な存在として解散する事なく
存続して欲しいと思うバンドです。特にトロンボーンのヤッシーさんのアクションがいつも印象的です。
そして次に登場したのが、序盤から『オーティスラッシュばんざーい!』と会場を沸かせてくれた近藤房之助さんであります。房之助さんはオーティスを師匠とするだけでなく、オーティスと日本のオーティスファンを交流させる架け橋となった存在であるとも思います。そしてバンドはあえてオーティスの曲を中心とし、房さん自身も楽しそうに演奏していたようにも見えました。また、開演前にドラムの正木五郎さんの体調不安を小耳にはさんだものの、相変わらず強烈なビートを叩きだし、僕も自然と顔がほころびました。
そして次に登場したのが、今回何気に期待を寄せていたデレクトラックバンド。
とはいうもののお恥ずかしながら彼等のアルバムを聞いたことはありません。
広いステージなのにきゅっと寄り添うようにメンバーの距離を縮めて演奏する姿は、年齢も若く、思わず見守ってしまいそうな感じがしたものの演奏の息はぴったりでグローバルなスタイルでアプローチしていました。
わりとフリーなジャズスタイルが得意なんじゃないかなという印象を受けましたが、
ギターのデレクトラックのスライドはさすが!オールマンブラザーズに誘われるのも納得で圧巻されました!
ギブソンSGとフェンダーアンプの直結サウンドも非常に心地良かっただけにバンド全体の音量をもっとメインスピーカーから出して欲しかったくらいでした。そして最近加入したらしい黒人ボーカルさんのいでたちが、いい意味でなんとも可愛らしく思えて仕方ありません。歌う姿が手持ちぶさたで学生っぽくて、歌うときだけちゃんとがんばってる!ってな仕種が逆に嘘っぽくなくて...。ショウビジネスのしきたりは一切ないけれど、ただ彼の歌声に魅力を感じることができました。

さて、なんとか小雨混じりの曇り空も明るさを消し、
いよいよブルースレジェンド、オーティスラッシュさんの登場の出番。
実は、私め最近の情報リサーチもままならなかったゆえ、オーティスさんが脳硬塞で倒れられた事を存じ上げておりませんでした。最もその事を当日、同行したドラマーの今ブ−から聞かされ少し複雑な心境になりました。
そして、司会の後藤ユウゾウさんからもバンドメンバーからも改めて会場の皆さんに、
「オーティスは自分が倒れようとも日本のステージに立ちたいんだ!」
という説明を受けオーティスを待ち焦がれました。
バンド演奏はオープニングから最高潮!そして今回オーティスの右腕、いやオーティス同様、
神から授かった左手でブルースを奏でるカルロスジョンソンさんが登場!会場も湧きました。
そしてPlese well come !! Mr. OTIS RUSH ~~~~!!!  わっ〜〜〜〜〜!!
オーティスが登場です!そして、オーティスに寄り添い手を取り、マサキ夫人も御一緒に登場です!
オーティス、マサキさんは高く手をあげ、スタンディングオベーションに命一杯答える姿をみて、
僕はむせび泣きました! 歩くのも精一杯の中、座りながらもギターを抱き、右親指で弦を弾き、
振り絞るように声を張り上げ、そのステージに立つ強いブルース魂に、同情なんてものではなく、
感動に次ぐ感動を与えて頂きました!!そしてマサキ夫人と横で歌を歌っているオーティスのお二人の姿をみて、
改めて、シカゴで偶然出会った僕の演奏を喜んで聞いていただいたのをきっかけに、
2日間も朝迄お二人がやさしくして下さった想い出が脳裏を駆け巡り、
ただただ、これからもオーティスが元気でいられることを祈っておりました。
そして、不滅の名曲「ALL YOUR LOVE」僕の好きな「HOME WORK」など最後は
「AS THE YEARS GO PASSING BY」を熱唱し、ステージを後にする姿を観て、
ついに僕の瞳は大雨となったのでございます。
しかし、オーティスはさらにアンコールでも登場し、出演者全員と最後の最後迄、
ジャパンブルースカーニバルを盛り上げ、ブルーススピリットを教えてくれたのであります。

そして会場を後にした僕は、興奮覚めやらぬ状態でおとなしく家路に帰る事はなく、荻窪のルースターで夜通し
マスターとお客さんとセッションをしたわけでありますが、
ただただ遠くの地からではありますが今後ともオーティスラッシュさんと
御家族の皆様の御健康を心よりお祈り申しあげます。
PS.......最後にあなたが捧げてくれた「TO GURA BEST WISHES」というお言葉、何よりの宝にしております。
     
                                                     FROM GURA


{GURA OGURA BLUES SHOW!!}

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♪6/12(土)《横浜BLUE JAY》♪
『ボギーグライダース★Live in YOKOHAMA』

 グラ小椋(vo.g) ボギー志郎(Ba) 
    今井卓哉(Dr) コータロー(Harp
.Vo)

 
グラ小椋、横浜に返り咲きとばかりにボギーを引き連れ
 荻窪ルースターでしか観られなかったバンドにてBLUE JAYに復活!
 リニューアルされた店内はフルサウンドを楽しめて素敵な空間です!!

 open;pm6:00~ start;pm7:30〜2ステージ
 charge;\2000(1ドリンク付き)
 tel 045-322-6241
 横浜市西区戸部本町47-10 
 京浜急行戸部駅下車右へ10秒! 国道1号線沿い戸部警察斜向かい
 URL:http:// blue-jay.jp 
        

♪6/26(土)朝霞 B. HOUSE♪
“グラ小椋 BLUES NIGHT!”

  BATMAN小森(Dr) 小川顕太郎 (Pi)
  仲瀬久幸(Ba)   グラ小椋(G.Vo)
 
 
open: pm7:00~ start: 1st pm8:00~ 2st pm9:30~
 charge :\ 1500
 朝霞市仲町1-1-29 さらしなビル B1   TEL 048-469-5811                                                    
 東武東上線 池袋から準急で15分位
(急行は和光市で乗り換え)朝霞駅北口徒歩1分
 URL:http://b_house.tripod.co.jp/

E♪7/10(土)渋谷 BLUE HEAT♪

 “ブルース渋谷系”

 グラ小椋 (G.Vo)   コータロー(Harp .Vo)
    仲瀬久幸(Ba) 渡辺さとし(Dr)
 

 
open: pm7:30~
 start: pm8:30~ 2ステージでpm11:00頃まで 
 charge \ 1500
 渋谷区桜ヶ丘町3-15  TEL 03-5489-0357
 JR渋谷駅南口より徒歩5分。
 ブルーヒートのホームページ:http://blueheat.hoops.ne.jp/

7/24(土)池尻大橋CHAD
   “グラ小椋 BLUES SHOW”
  グラ小椋(G. Vo)  THE 遠藤 (T.Sax)
  仲瀬久幸(Ba)  イマリッチ(Dr)

 
open:  pm7:00~
 start:1st pm8:00~ 2st pm21:00~
 charge: \2000 (1 Drink お通し付き)
 CHAD:東急田園都市線池尻大橋東口徒歩30秒(東口出てガソリンスタンド脇、薬屋2階)
 Tel: 03-3710-8731
 目黒区東山3-15-14
 URL: http://home7.highway.ne.jp/massy/chad.html
-mail: aah78640@pop06.odn.ne.jp
グラ小椋
APPLE JAM [GURA NO YOMOYAMA BLUES]
http://www.pluto.dti.ne.jp/~bluesboy/reports/gura/gura.html