Cool Blues Talkin'

いよいよシカゴの思い出話が登場です。
今回はその第一弾です!!
これはシリーズになる模様ですので
益々楽しみですね。






Vol.7
「シカゴの想い出〜94年初めてのシカゴより」(その1)

久し振りに今日、この「よもやまぶるうす」で想い出を語ってみよう
という気になっていますが、ようやくこのホームページの管理者で
もあるアップルジャムのオーナー白岩さんも待っていた僕の独り言
になるんじゃないかと...。

僕はいつからか人生そのものの過去を振り返ったり、過去に浸っ
たりする事を避けるようになっているが、それもそのはず、まだ人
生30年すら生きていないわけだし切り開いていかなければいけ
ない事は山ほどあるわけだしね〜。とかなんとか...(笑)。

でも、今回はそんな思いの中でもオーティスラッシュのブルース
を聞きながら、アメリカの旅においての一コマであるシカゴでの
出来事をかいつまんで「よもやま」してみるかな〜ってな事なん
です。 もともと、僕はできない勉強の中でも世界史には唯一興
味を見い出して、大学受験の選択科目にもしたんですが、他人
の歴史には興味があるんですね。(笑)だから、音楽もルーツを
追ってブルースの奴隷になってしまった気もします。世界史を通
じても中学高校時代はアメリカ南部の泥臭さに憧れていました。
あと映画のクロスロード見たりしてね。あの映画を見た時は自分
が主人公になったつもりで見てたような気もしますけど...。それ
で大学に入ってブルースバンドを組んでからは、憧れの地になっ
たのが北部のシカゴだった。

で、初めての海外旅行がシカゴになって...それまで国内便の飛
行機にも乗った事もなくてね。(笑) 94年に、当時特にお世話に
なっていた現在シカゴプランニングの根本さんの2年目の企画と
なるシカゴツアーにその時組んでいたバンド「クイーンビスケット」
のメンバー兼大学時代の連れでもあった、今ブー、ねもと雅子、
宮地エミ(Little Emmy)とひと足早い卒業旅行というわけで
参加したわけです。

行きはサンフランシスコで乗り次でシカゴにいったのですが、
あんなに飛行機内がうるさいとは思わず、着いたころにはヘ
ロヘロでした。 到着後すぐに向かったクラブが、「ローザ」と
いう現在シカゴで活躍しているブルースギタリスト菊田俊介
さんのアルバムジャケットにも使われているお店でした。...

で、「あれれ〜?...」客はほとんどいないし... 。ちなみにまだ
ライブは始まっていなかった。唯一ステージにおいてあった
ギターの345に興味を注がれ、演奏を待っていると白人の
おっさんがそのギターの持ち主でバンドの演奏が始まった。
1曲目がフレディーキングの「I'm Tore Down」で、そのおっさ
んが歌ったのだが、12小節のブレイク部分しかくり返さず、
16小節のブレイク部分を全くやらなかったんです。要は歌謡
曲でいうと1番の歌詞しか歌ってはいない状態で...当時僕は
TAD三浦さんに『小椋のレパートリーは3000曲あるけんね
〜、だってサビしか知らんもん』と皮肉混じりの冗談をいわれ
ていたので(笑)、その白人のおっさんの怠慢さに『外人のく
せに〜』とちょっとショックを隠せませんでした。

しだいに僕の心の中では、「な〜んや、シカゴも日本と変わ
りゃせんのう...」とまずい雰囲気になってしまったのですが、
その日のメインはハーピストのリトルマックシモン。何か悲し
そうな目をしたクマさんみたいだな...(今思うとエスさんにも
似てるかも...*シンガーの恵須川裕志氏)なんて印象でした。
でもその時、初めの印象からか特にいいとは思わなかったの
は申し訳なかった気がしたけど、ちゃっかり記念撮影をし、後
に渋いおっさんだったと境遇を得るわけです!

そしてライブ終了後、ローザのマスターに頼んで宮地がピアノ
をバックにエディーテーラーの「Big Town Play Boy」を歌い感想
を聞く事になったんだけど、撥音が悪いと言われ、本人は偉く落
ち込んでしまい、それが切っ掛けか、その後宮地はシカゴに旅
立つと中央線の仲間をにぎわしバンドも抜けて、俺が歌もメイン
で歌う事になりフーズモニターズを結成する事になったわけです
が、宮地は結局シカゴへは行きませんでした!(爆)

そして、ローザの次に移動した場所が、憧れていたバディガイ
レジェンズ。店のオーナーでもあるバディは、僕がシカゴに来る
直前まで日本でツアーを行っていたので、『どうせぇいねぇのに
なあ〜』なんて疲れた身体でバスを降りると、仲間内から「バデ
ィがいるぞ!」とも声を聞き、まるで昨年の紅白を見に行った時
にいたスマップファンのように目の色が変わってしまった自分を
今でも良く憶えています。(笑)

そのころは本当ミーハーで、何枚ものTシャツにサインをしてもらい、
日本公演でゲットしたバディのピックを差し出し、それまでのバディ
に対する思いを伝える事に必死でした。それにトイレで小便も一緒
にできると思わなかったしね。(笑)ただ唯一感じた事はバディは
あからさまに男と女と写真を撮る笑顔が違った事だった...。

つづく....。

E-mail: aah78640@pop06.odn.ne.jp

GURA OGURA 「グラのよもやまぶるうす」