Japan Blues Carnival'98 仙台公演 20 May 1998
OTIS RUSH/JOHN HAMMOND

仙台電力ホール


ラッシュ、ハモンド、観てきました。
ざっと1000席くらいが埋まってたかな。
20代から50代くらいまで幅広いところはB.B.KINGの時の客層と同じでした。
40-50代の方達、、なんとなく大人になりきってない、若い雰囲気の人が多くて妙に居心地が良かったぞ。(笑)

ホールの音響はまずますでした。
もうちょっと中域分厚くした方がブルースには合うと思ったけど。

さて感想ですが、、

最初のセットはアコースティック一本のハモンド。
淡々と登場し、片言の日本語で挨拶。
会場の雰囲気はとっても和やかな感じになった。

登場の仕方はなんだかとっても淡泊な滑り出しでしたが、いざスタートしたら一曲目からけっこうエネルギッシュなパフォーマンスでした。
ドブロと交互に持ち替えて、唄い、ハーモニカも吹きの一人三役。 MCほとんど無しの唄いまくりの1時間。
これにおいらかなり満足。基本的にバンドでやるよりソロの人なんだというのがはっきり判りましたよ。

ときにはドンドンと床を踏みならしてる足と、曲があってねぇぞ、というリズムをはずす瞬間も。
出だし12小説でやってたのがあれれ、さっき一個多かったぞとか、いうなればライトニンぽい弾き語りのもありました。
これはわざとやってると感じたときと、勢いついてあれれ止まれなくなったみたいだぞ、というときがありました。
でもそれがまたかっこいいのがソロ・パフォーマンスの魅力ですね。

とにかくギターもハーモニカもめっちゃくちゃ巧かったっす。
もう大好きになっちまいましたよ。
もともと好きではあったんですが、最近はポイントブランクでバンド(ナイトキャッツとか)編成のが多くて、
元々の彼のイメージから遠くなってので、この日の生は最高に素敵なプレゼントでした。

さて次にラッシュ、、

オープニングのバンドだけでのセックス・マシーン等はご愛敬として、いきなりのALL YOUR LOVE延々15分、、
そうか、おぬしは歌よりギターを聴かせたいか、という滑り出し。
おまけにシャッフル入ってからの部分の歌も飛ばしちまうし。歌も聴きたかったのに、、。
ソー・メニー・ローズはまぁ満足。でもギターがあんまり泣かなかった、、もの足りん。

中間はアルバート大会と化し、アズ・ザ・イヤーズ・ゴー・パッシン・バイ、クロス・カット・ソウ、等はまるで
そこにアルバートが蘇ったかと思うくらい、まんまのフレーズ弾いてました。
ご本尊が居なくなったことで呪縛がとけたのかな、なんて思うくらい活き活きとアルバートしてました。
アンコールでやったホームワーク含めて 1時間30分は実際あっと言う間でした。
のったし楽しかったし、エンターテインメントとしては及第点だった。

でもこの一抹の物足りなさは??
サックスとトロンボーンのホーンセクションはタイトでばっちり。
ときおりソロを弾くサポートのギターは手数王といった典型的ロックギターって感じだったけど許す。
リズムセクションはファンク色が濃かったものの、なかなか好サポートしてたと思う。
で、キーボードは結構良かったっす。誰だろ??彼一人だけオーティスが紹介してけど名前聞き取れなかった。

総じて良かった割に物足りないのは、、しかも途中で延々続くギターソロに飽きちまった瞬間も。
そうラッシュは最後まで汗ひとつかいてなかった。
安定したプレイはなんの不安感もなかったけどなんの感動もなかったのだ、、。
まるでCDの自分をコピーしてるみたいだった。
楽しかったことだけは確かだけど。 最後までニコニコしていたのは余裕だったのかな。
もうトシだから仕方ないんじゃないと納得してたひとも居たけど。

うーん。


--b.b. 1998年5月22日記

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