The Holmes Brothers Band
♪ Wendell Holmes - guiter & vocal
♪ Sherman Holmes - bass & vocal
♪ Popsy Dixson - drums & vocal
このページは
1997年2月にコンテンツの"Favorite Lately Page3"として掲載した内容を、
さらにThe Holmes Brothers 大好き!強化版(笑)として
今手に入る総ての作品を追加掲載したものです。
--b.b. May 29,1997
このページがブルースマーケットのVol.6に
転載されたのがとても嬉しいです。
さらに今回、ぶる銀の陶守さんのご厚意で、
彼らの写真を頂きましたのでここで使わせてもらいました。
ニューオリンズのタワーレコードで1997年に撮ったものです。
E-mailで頂いたすもりさんのコメントを添えておきます。
すもりさん、ありがとうございます。
--b.b. Oct.3, 1997
すもりさんのコメント
ニューオーリンズのタワーレコード
での店内演奏の写真です。
日付は1997年4月28日です。
彼らは、ジャズフェス期間中は
このライブと翌日のHOBの
リトル・フィートの前座の2回の
公演を行いました。
注) HOB、、映画「ブルース・ブラザーズ」
のダン・エイクロイドの店
「ハウス・オブ・ブルース」
One of my most Favorite is the Holmes Brothers.
5years ago I got a LP of them "IN THE SPIRIT"
maybe there 1st. album and it have good vibration
They have a lot of warm emotion and groove.
I'm looking for these CDs long time but I can't found them till then.
I found these albums 2days ago,that's pleasure to me.
以前買った彼らのアルバム"IN THE SPIRIT"が
あまりに素晴らしかったので他のアルバムを長い
こと探してたのですが、今日まで見つけることが
出来ずに苦労しました。
そういう思いをして手に入れたからこそ見つけたときの喜びも増すってもんだ。
ゴスペルライクな彼らのエモーションは格別なんです。
これで当分わたしゃ幸せです。
以下、新しい順にご紹介します。
--bb Feb.15,1997
何と突然のアリゲーター移籍には私も驚きました。10年間頑張ってき
たラウンダーを離れた動機は想像するしかありませんが、プロデュ
ーサーにジョン・オズボーンを迎えたこの作品で何と女性コーラスも加
わった!非常に分厚く、かつ力強い音作りはさらなるファン層の拡大
を狙ったものと思えます。曲によってはラウンダー時代とは全く別のバ
ンドのようにも聞こえあの素朴な彼らではなくなりました。もの凄くパワ
フルでヘヴィー級のソウルフル・ミュージックです。しかし根底にあるの
はやはりゴスペルの魂、どんなに表面的なイメージは変わってもそこは
絶対変わらない彼らに脱帽です。ライナーは制作に当たったオズボーン
自身が長文を残していますがやはり彼女も逸材だと感じているようです。
ややオーバー・プロデュース気味なくらい音が分厚くなっていますが
この方がより多くの人にアッピール出来ると思ったのだのでしょう。
次回作ではラウンダー時代のプロデューサーで出してみて欲しいな
と個人的には感じるのですがレーベルが変わると難しいのかな・・。
bb Feb.20.2001
一曲目からグルーヴ感たっぷりのタイトル曲で始まるこのアルバム、
今までのどの作品より親しみやすい仕上がりとなっています。
ゴスペル臭がやや薄まり、有名曲のカヴァーやアルバム全体の
ブルージーでソウルフルな味付けがファンをかなり拡大しそう。
ピアノで始まる"Train Song"はドラムのPopsyが唄う
Tom Waitsのカヴァー、私は一発で気に入ってしまいました。
"And I Love Her"はあのLennon-McCartneyのナンバー、
ゆったりとしたドラマティックなアレンジが泣ける。
ゴスペルで鍛えたPopsyの高音と、Wendellの太くて粘り気のある、
低音弦を多用したギターのリフが絶妙のバランスです。
このアルバムのベスト・ナンバーであるだけでなく、
過去のこの曲のカヴァーでは最高のひとつと確信しました。
くぅー!これどっかで聴いた感じするんだけど思い出せない・・"There's
a Train"
クレジットにはShermanのオリジナルになっているけど、
何かに似てる!マイナーのメロディー・ラインが切なく胸を打つ。
強いて言えば「朝日の当たる家」ぽいか・・でも思い出せないのは違う曲のはず。
このアルバムで最も気に入った曲のひとつです。
100%ブルースの"The New and Improved Me"を唄うのはWendell。
このダミ声がたまりません!
ラストの"I Surrender"が最もHolmes Brothersらしい曲。
ゆっくりとタメを効かしたゴスペル・ソング、
熱いものがじわじわ胸に染み込んでくる感じです。
--b.b. May 29,1997
ホルムズ・ブラザーズ命!の私は
三人で一斉に歌い出す#1でいきなりK.O.されます。
いたってシンプルなバンドの音に
チカラコブ付きのシャーマンの声がのると
自然とこめかみに血管が浮き出る感じ。
一般受けには遠い音作りかも知れませんけど,
じっくりとゴスペル聴いてみたいとい方には
絶対のお薦めです。
アルバム全体、ゆったりとした作りで
私の場合は時間など気にせずひたすら
スピリチュアルに過ごしたいときに聴きます。
"AMAZING
GRACE"と"DO LOAD"はライヴ・
レコーディングのようです。
全体が他のどのアルバムにもない趣の作品。
多分これだけレーベルが異なっていることに
制作意図も関係していそうです。
いずれもがゴスペル色が強烈で
濃い仕上がりになっています。
"I WANT JESUS TO WALK WITH ME"が
私は一番気に入りました。
魂を抉られるかのようなコーラスで始まる重いタッチ、
こんな風に唄える人はそうは居ない。
それにしてもWendellのギターは渋い!
曲間のアドリヴではサビもドスも効いてて
肉声のような深みのあるニュアンスが出ている。
文句無し、このアルバムの白眉です。
--b.b. May 29,1997
うむむ・・どうしたんだろう。彼らにぞっこんの私なのに、
このアルバムはちょっと物足りない。
二作目にして方向性に迷いが出たのかな。
一作目よりライトな仕上がりでしつこさが希薄になってます。
これでもかって粘っこさこそが彼らの持ち味のはずなのに。
濃すぎたスープをお湯で薄め過ぎた感じか。
一作目があまり売れなかったので路線変更したのか?
とはいえ彼らの魅力はこのアルバムからも
感じられ駄作とは言い難い。佳作。
1990年このアルバムは1990年頃か、ラウンダーからの通販カタログを見ていて、
ブルース等の他のLPと一緒に申し込んだのですが何の予備知識もなく、
実は単に気まぐれで買ったに過ぎませんでした。
アルバムの写真を見て何か「雰囲気」を感じたことは確かですが、
まぁハズレでも良しとすっか、みたいなよくあるついで買いでした。
でも荷物が届いて、そのとき一番トクした、と気づいたのがこのアルバム。
これが彼らのデビュー作なんですが "All-Music Guid" でも、四枚目に当たるアルバム
"Where It's At"と並んで一番評価が高いです。
ゴスペル・タッチのサウンドとヴォーカルはシンプルかつストレートに心を打つものがありました。
特に三人だけのセットでの曲なんか音はスカスカ、何の飾りもない、
でもそれこそが彼らの魅力。何はなくとも三人のコーラスが胸を打ちます。
実際、米国ではゴスペルそのものにカテゴライズされてるようです。
彼らに中毒になって他のアルバムも聴きたいと気持ちは募るのですが何処にも無い、
という日々が一年も続く。ショップへ行くたびに「H」のコーナーを探すクセが付いたのですが、
ようやく今年に入ってから見つけるまで空振りばかりでした。
実は上記三枚の他に1992年に出たサード・アルバム"Jubilation"と
今年出た"Promised Land"があります。
早く手に入れたい。
今年もニューオリンズのジャズ&ヘリテッジ・フェスへぶる銀の陶守さんが行くと聞いて、
しかもその際にこのホルムズ・ブラザーズをフェスとは別のところでですが、
見る機会があるというので自分のことのように楽しみにしていたのですが、
フェスから帰ってきた陶守さんから頂いたE-mailでの第一報は私を舞い上がらせるに充分でした。
向こうで彼らを二度も見る機会があったそうで、二度とも彼らの魅力と実力にノック・アウトされたそうです。
詳しくはぶる銀の速報のページを参照していただければと思いますが、
陶守さんのご厚意で寄せていただいた第一報をそのまま掲載させて頂けることになりました。
このページの最後に掲載しましたのでぜひお読み下さい。
予め彼らに注目して生を観た日本人で最初の人かも知れない
陶守さんの感想だけに貴重ですよ。
-- b.b. Feb. 1998
-- 以下は、陶守さんから寄せられたE-mailより全文をご厚意により掲載しました。
こんにちは。すもりです。
ニューオーリンズから昨晩戻ってきました。
今年も色々あったのですが、白岩さんの気になっている
ホルムズ・ブラザーズとシル・ジョンソンを予定通り見てきましたので、
ご報告もかねてメールします。
ホルムズ・ブラザーズは4/29のハウス・オブ・ブルースでの
公演以外にも 4/28 にタワー・レコード店内での演奏もあり、
両方見てしまいました。
感想はというと、ハッキリ言って本当に感激しました。
あんなに歌えてプレイできる人たちって、そういるもんではありません。
今回見たライブの中で、ハイライトのひとつに挙げられます。
しかし、3人だけであそこまでやってくれるとは!
アルバムでは、3人以外のミュージシャンも入っているし、
あれだけ歌っているのだからライブでもサポートのミュージシャンは
いるだろうと思っていましたが、本当に3人だけでした。
ゴスペルで味付けされた彼らの音は暖かみと深みがあって、
口では表現しえない興奮をおぼえました。
曲は新作「Promised Land」のものが中心です。
兄弟3人声域が見事に分かれているのもスゴイなとおもいました。
ベースのシャーマンが低音、ギターのウェンデルが中音、
ドラムスのポプシーが高音で、同じ曲でも交互に歌ったりして
多彩な表現をしているのが、印象に残りました。
プレイはみんなうまいのですが、
特にウェンデルのうまさには本当にびっくりしました。
ギターもばりばり弾きまくるし、
ラストでやった2ビートのゴスペルでは
ピアノもスゴイ勢いで弾いてました。
それも、みんな歌いながらです。
タワーでの演奏後には気軽にサインにも応じていたので、
サインを貰って、少々彼らと話すことができました。
とても気さくな人たちで、僕が白岩さんのことを念頭に
「日本にもあなたたちの大ファンの人がいる」と言ったら、
本当に嬉しそうにしてました。
是非日本にも行ってプレイしたい、と言ってました。
あ、勢い余ってホルムズ・ブラザーズのことで書きすぎてしまった(^^;。
シルも最高だったのですが、この続きはぶるぎんのレポートで。
両方とも来日しないかな。
お忙しい中、E-mail下さった陶守さんに感謝!
まるで自分が観てきたような気分になります。
手に取るような詳細なレポートをありがとうございました。
勿論ぶる銀のページにも速報が掲載されていますので要チェックです。
ぶる銀にはいずれ、今回のヘリテッジ・フェスの詳細なレポートが写真入りで掲載されると思いますが、
その際にThe Holmes Brothersも詳しく載るかなと今から楽しみです。