piano trio Jazz PEOPLE index mail to bluesboy


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ベースとドラムのリズムセクションに、たった一人加わるだけで、オーケストラにも匹敵する表現力を持つのがピアノ・トリオ。
ジャズと聞いて「枯葉」や「サテン・ドール」などの大スタンダード曲をイメージしたりするとき、それはおそらくピアノ・トリオでの演奏でしょう。
言ってみればジャズへの入り口でもあり、同時にそれが究極の姿なのかも知れません。

そもそもジャズほど、その楽しみ方の自由度の高い音楽はないのではないでしょうか。
狭いアパートでお隣を気にしながら一人で聴くジャズ。
洒落たお店で、彼女とくつろぎながら聴くBGM的ジャズ。
ホットなライヴハウスで汗の飛び散る様を目前に、我を忘れて聴くジャズ。
それなりのオーディオ・システムを自室に構築して、ブランデーなぞ舐めながらゆったりと聴くジャズ。

私の場合は、若い頃は1番目と3番目のシチュエーションでジャズを楽しんできたひとりですが、
今はなんというか、綺麗な曲ね、などと突然口をはさむ女房がいつも側に居るという、ごく普通の家庭環境で楽しんでます。
というと平和そうですが、たいていは煩いからヘッドフォンで聴いてと、虐げられてるのが日常。
どうしてこの良さが判らんかなと思いつつ、興味の無い者にとっては単にうるさいだけという事実もまたあったりする。

そんなことはどうでもよかったですね。
ではその究極のジャズともいうべき、ピアノ・トリオでの最近のお薦めを。