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ピアノ奏者がリーダーの場合、彼(彼女)自身の持つ
音楽性を壊さない範囲での共演者が選ばれて
吹き込まれることが多いようですが、そうはいっても
アルト・サックスやテナー・サックス等の共演者がひとり
加わっただけで、実際はリーダーも良い意味で影響をかなり受けてます。
そういう意味から、クインテットやカルテットの編成の
作品を聴くときはリーダーと共演者の名前を見比べてニヤリとしつつ、
(その多くは期待度が高まってですが)
よし買っちゃおう、という心理が働きます。
それが見事なコラボレーションだった場合は胸のすく思いがします。


また、一台でもオーケストラに匹敵するピアノの深い表現力。
ためにピアノ奏者によってはソロ作品も精力的に吹き込みます。
たった一人での演奏というのは自らのイマジネーション無しには成り立ちません。
ですから聴く方も自ずと作品とは正面から向き合って、自分自身のイマジネーションの
波長と同期する部分を探しながら聴くという体勢になります。

でも人の集中力は実際にはそんなに長く持続しませんから、
途中から本なぞ読み始めてしまって、ついにはBGMと化してしまうこともあるかも知れません。
それでもいいんです。時にこの曲、あの曲と、瞬間、瞬間のパルスの同調みたいな物を
経験するだけで、充分に楽しんでるのですから。