Jazz PEOPLE index / mail to bluesboy







このページは、ジャズの月刊誌 Swing Journal が毎月選定する「ゴールド・ディスク」を対象に、
個人サイト集団 「ゴールド・ディスク品質向上委員会」 のメンバーが自由に気ままにコメントを寄せるというものです。

ジェラルド・ウイルスン氏は語る・・「わしらはホンネが聞きたいのじゃ!!






SJ誌ゴールド・ディスクを斬る 〜 終了の弁

1998年7月に有志5人で始まった、このGD委員会、遂に39回で最終回を迎えました。
決してこのメンバーでの活動を休止するわけではなく、次回より一部メンバーが入れ替
わり新しいことを始めますが、この「GDを斬る」を全員一致で終わらせた理由はただひ
とつ、この会の本来の目的であった、もっと多くの方に素晴らしいジャズの新録ものに
注目して欲しいという動機に立ち返るというものです。つまり対象をSJ誌のGDに絞って
いてはもっと素晴らしい他の作品を紹介出来ないというジレンマから脱することが出来
なかったのです。

今後は各人が自己のお薦めを持ち寄った共同ページを各人のページに置くことで
5人、5色のお薦め盤をご紹介していくことになります。その中にSJ誌のGDが顔を
出すこともあるでしょうし、あるいは意外な角度からのお薦めが登場することもある
と思いますので、引き続きこのメンバーでの活動にご注目下さいね。

四代目委員長 白岩輝茂 2002年3月11日

ゴールド・ディスクを斬る page 1 - 5 1998年 7月〜1998年11月
ゴールド・ディスクを斬る page 6 -10 1998年12月〜1999年 4月
ゴールド・ディスクを斬る page 11-15 1999年 5月 〜1999年11月
ゴールド・ディスクを斬る page 16-20 1999年12月 〜2000年 5月
ゴールド・ディスクを斬る page 21-25 2000年 6月 〜 2000年11月
ゴールド・ディスクを斬る page 26-30 2000年12月〜 2001年 4月
ゴールド・ディスクを斬る page 31-35 2001年 5月 〜 2001年 9月
ゴールド・ディスクを斬る page 36-39 2001年10月 〜2002年 3月

以下はGD委員会 歴代委員長就任時の弁です。

初代委員長の巻頭言

(GD委員会初代委員長 林建紀氏)

中小ジャズ・サイト共同企画"ゴールド・ディスクを斬る"の連載開始にあたり、
ゴールド・ディスク品質向上委員会の発足の経緯と所信を述べさせて頂きます。 

そもそもは、私が現メンバーに本企画への参加を呼びかけたことに始まります。
旧譜重視の鑑賞傾向の改善、ネット友達の域を越えたコミュニケーションの深化、
これが企画を思い立った動機です。
また、日本制作盤の広告塔と化した感のあるゴールド・ディスクの現況に
懐疑的にならざるを得ないという思いもありました。

提案は早々に快諾を得て、タイトル、更新時期(毎月初旬)、
取りあげるディスク (月1枚)、コンテンツ、運営手順、会の名称が三度の協議を経て決定されました。 
私達はプロの評者ではありません。
高踏な理論や蘊蓄を語ることはできません。
一方、身銭を切って聴く立場ゆえ、レコード会社やジャーナリズムに気遣いせず本音で語れる強味があります。

尤も、守備範囲は各者各様で評価が分れることもあるでしょうが、
買い損を未然に防ぐ情報を発信することを心掛けてまいります。
遠からず全員一致で高評を得る文句無しの名盤が現れることと、
本企画が皆様の格好のガイドとなることを祈念して、会発足のご挨拶にかえさせていただきます。      

- JAZZ DISC SELECTION 林 建紀 / ゴールド・ディスク品質向上委員会 初代委員長 -


歴代委員長の巻頭言

(GD委員会 二代目委員長 工藤一幸氏)

就任のごあいさつ

...と言っても、私たちはプロの評論家ではなく、市井のジャズファンなので、
と前置きしておきます。立ち上げにご苦労なさったこの企画の発案者である初代
の林さんから、2代目である私へバトンタッチさせていただくことになりました。
 ジャズについてはどんな言葉よりも、実際に音楽を聴いてみて良いか悪いか
判断するのが最良の方法かもしれません。ところが、著作権の問題もあり、勝手に
Web上に演奏のコピーを流すわけにもいかない。また、自分にとって良いCDか
どうかを判断するのに、それだけの対価を支払って手に入れて確かめるか、確か
めたとしてもそもそもその演奏中の時間を付き合っていられるか、という問題も
ついてまわります。その演奏が良いか悪いかという判断、自分の好みかどうかと
いうことを、ジャズCDに関する他の人の率直な文章を読んで、大量に発売される
ジャズCDの中から絞り込んでいくのが手っ取り早い方法ではないでしょうか。
 幸い、毎月ゴールドディスクに選ばれるCDは「スウィングジャーナル」誌オススメ
のCD。しかも店頭には大量に並びます。ある意味でジャズの現在、そして
これからの方向を占う今度のゴールドディスクは、あなたにとって宝物の一枚に
なるのかならないのか。50−60年代のすでに定番になっている作品というものは、
その名のとおりハズレは少ないので売れ行きもいいそうです。ただ最新作である
ゴールドディスクは、まだそのアルバムに対するできあがってしまった価値観
というものがないので、それを排除して聴くには格好の題材。あえてジャズの
「これから」に夢を託してみることも、リスクは常につきまといますけれども楽しい
ことではあります。
 年代も音楽的なバックグラウンドも様々なメンバーが、それぞれレビューをすると
賛否両論、面白くかつ拙い部分もあるかもしれませんが真剣な意見をお読み
いただければ、そして一枚でも多くの最新作をあなただけのライブラリーに加える
ための判断材料にしていただければ、と思います。

(1999年4月 「ジャズCDの個人ページ」 工藤 一幸)


(GD委員会 三代目委員長 片桐俊英氏氏)

三代目委員長就任の弁 

早いもので、初代委員長林さんのご提案によりスタートしたこの企画も約二年が
経過し、とりあげたCDもすでに20枚になります。
その間、熱心な読者の方からのご意見やご批判もいただきました。
 発足当時から比較するとインターネット人口の飛躍的増加に伴い、JAZZ関連の
Webサイトも把握するのが困難なほど多数になりました。
またこの企画をヒントにロックのクロス・レビューも発足し、ネットの世界では
「ゴールドディスクを斬る」の認知度も徐々に高まってきたようです。
そんな中で工藤さんから三代目委員長にとバトンタッチを受けました。
身の程知らずとのそしりは免れませんが、輪番制の世話役ということで努めさせて
いただくことにしました。
昔から三代目というのは家を傾けると相場は決まっていますが、委員各位並びに
熱心な読者の皆様に支えられてやっていこうと思います。
 なかなかタイトルのようには鋭く斬れないのが我ながら情けないのですが、
ある研究者によると、汗をかく・恥をかく・モノを書くという、「三つのかく」
が頭脳の活性化に効果があるということです。
この企画により、個人的にはモノを書くと恥をかくの二つはクリアできそうなので
老化防止にも大いに役立つ事でしょう。
 雑誌と違ってインタラクティヴなところが取り柄のWeb企画です。
なにとぞ皆様、ご意見やお気づきの点がございましたらご遠慮なくお知らせ下さい。

(2000.4.27 Sound Space STEP 片桐俊英)


(GD委員会 四代目委員長 白岩輝茂)

いつの間にかGD委員会も、今回で31作目をレビューするという時の流れを
辿っておりますが、今月から委員長を引き受けることになりました。私をよく
知る方は、え!あの天然痴が委員長なの?と驚かれるかも知れませんが
順番なのでお許し頂きたいと思います。一年後にはまたより相応しい増間
さんにバトンタッチしますのでそれまでどうかご辛抱下さいませ。

GD委員会とは、SJ誌選定のGDはほんとにGDに相応しい内容かという判断
を含めて、旧作品重視型のジャズ・シーンの中で新録作品を積極的にクロス
レビューしようという集まりですが、発足当初から30回を超えてもまだ一度も
脳天をがつ〜んと叩き割られるような作品にめぐりあえないのがちょっと残念
です。過去の経緯を振り替えれば、10年ごとにシーンを塗り替えるような作品
が登場していますが、その伝でいえばあと90回くらいやらないとそんな作品に
は登場してこないのでしょうか。(笑)

何とか自分の中でマンネリにならないように毎回フレッシュな気持ちで聴き、
かつ楽しみながら今後もやっていきたいと思っておりますのでどうかよろしく
お願い致します。

2001.5.27 apple Jam のbbこと白岩輝茂