マイクがマーシャル・チェスに持ちかけて実現したというセッション。
当時のLP(国内盤)の福田一郎氏のライナー、ノーツによると、プロデューサーのノーマン・ディロンはマイクの親友で、シカゴ大の助教授。
このノーマンのアイデアでスタジオには古い型のアンプが持ち込まれ、50年代のマディのサウンドの再現を狙ったとのこと。
実際、聴くと判りますがこの試みは小気味よく成功してます。
「シカゴ・ブルース」-- ブルースを愛する者にとってこだわりが生まれる、一種のブランド。
マイクのギターは普段よりリバーブ押さえ目、枯れた味さえ出ている。
ポールのアンプ・リファイアド・ハープはいつもと同様、バリバリ豪快なトーンでプレイしているが、
マディにはかぶらないよう気を付けているところはさすが。
スパンのピアノに導かれて始まる"Twenty Four Hours"マディもかなり気分良く歌っているのがワカる。
スパンお得意のソロのあと、マディがタメにタメて歌うところで、
思わずマイクが Yeah! と合いの手を入れるところなど、当日のスタジオの雰囲気が伺い知れる。
このアルバムはマディ自身も相当気に入った、と書かれています。
|