年末年始の休暇を利用して中国地方に行ってきました。2泊3日の日程のうちバードウォッチングをしている時間がなんと!20時間とハードスケジュールでしたが、多くの種類の野鳥に出会い大満足でした。

1997/12/31 AM6:30笠岡湾干拓地
 到着してすぐにチュウヒのメスが葦原の上を飛んでいきました。あーやはり笠岡は素晴らしいところだ。車の中で簡単に朝食をすませ、上の電線を見ると小鳥が1羽。なーんだタヒバリか。もう少し先の電線には、ハシボソガラスが。ん、その横にいるのは・・・? フィールドスコープでのぞくと、オスのチュウヒのようだが、なにか違う。図鑑と比べてみていると飛んでいった。腰は白くない。きっとチュウヒの若鳥だろう。
 チュウヒの件が一段落して、下の畑を見ると、いつの間にかタゲリが20羽ほどいた。写真を撮っていると、遠くから白黒の大群が。わっ!またタゲリだ。60羽ほどで群れになって、こちらに飛んできた。2枚ほど向こうの畑に下りたので、車で近くまで行ったがカラスに追い掛け回され、ばらばらに散らばっていた。せっかくタゲリの大群が撮影できると思ったのに。残念。
 干拓地の南西の方にバードウォッチャーらしき車が集まっていたのでいってみると、ハイイロチュウヒのオスが飛んでいた。やったー!念願のオスにやっと出会えた。カメラをセットして何枚もシャッターを切ったが、なかなか近くにやってきてくれない。どんどん遠ざかっていく。仕方なくそちらの方に車を移動すると、今度は先程までわれわれのいたほうに飛んでいく。あー嫌われている。これ以上追い掛け回すのはかわいそうなので、その場所で待つことにする。10分後。どんどん近づいてくる。近い近い。あーはやすぎてピントが合わない。そのままどこかへ飛んで消えていった。
1997/12/31 PM4:00笠岡湾干拓地
 早朝からの疲れで2時間も昼寝をして、こんな時間になってしまった。チョウゲンボウが現れ、再びハイイロチュウヒが現れたが、その後特に変化はなかった。日が西に沈みかけ、待望のコミミズクタイムになった。葦原の上や牛舎の近くを探したが見つからなかった。真っ暗になったので今日のバードウォッチングはこれで終了。PM5:30

1998/1/1 AM7:00笠岡湾干拓地
 あけましておめでとう。今年は元旦を笠岡で迎えた。雲が低く垂れこめ、今にも雨が降りそうなので初日の出は見れなかった。今日こそはコミミズクを見つけようと探し始めたとき、車の下に子犬がもぐりこんだ。これでは発進できない。親らしい犬も寄ってきてワンワンと車に向かってほえ始めた。子犬が車から離れたすきを見て発進しようとするが、50センチも動かないうちにまたもぐりこむ。そんなことを繰り返しているうちに5分10分15分と時間が過ぎて行く。そうだ!車の中にパンがある!すこしちぎって子犬に投げた。子犬と親とがパンを奪い合っているすきに車を全力で発進させた。バックミラーには一生懸命追い掛けてくる子犬の姿があった。あーやっと開放された。しかし、時すでに遅し。コミミズクが出そうな薄暗い時間は、とっくに終わっていた。
 次の探鳥地に向かう前に、干拓地を一周することにした。昨日は1羽も見れなかったのに、ノスリが2、3羽見つけることができた。よし、笠岡はこれぐらいで許してやるか。

   笠岡湾干拓地でみれた鳥
タヒバリ タゲリ ハシボソガラス ミヤマガラス トビ チュウヒ ハイイロチュウヒ チョウゲンボウ ノスリ モズ ハクセキレイ セグロセキレイ ヒバリ ホオジロ スズメ キジバト ツグミ コサギ アオサギ オオバン スズガモ ハシビロガモ ヒドリガモ ホシハジロ オナガガモ マガモ コガモ カルガモ
 

1998/1/1 PM1:30旭川ダム
 数年前にコウライアイサが出たらしいので行ってみた。出発前の情報では昨冬からきていないとのこと。やはりいない。対岸を見るとオシドリが数羽。よーくみると、15羽ほどいた。雨でできた波紋の上をすいすい泳いでいる。15分ほど上流にも25羽ほどのオシドリの群れを見た。こちらは近い。美しいオスの姿に見とれ、ついつい長居してしまった。

1998/1/1 PM4:30米子水鳥公園
 夕方のねぐら入りに間に合って到着。ネイチャーセンターが閉館した後だったので駐車場近くから観察した。白鳥はまだ飛んでこないようなので、フィールドスコープを使って一羽一羽チェックしていった。いるいる。そう、ヘラサギだ。しゃもじのようなくちばしを水面に突っ込み採餌している。何ともユーモラスな姿。羽ずくろいを始めた。んーあのくちばしじゃ、やりにくいだろうなぁ。
 薄暗くなってきて、白鳥が飛んできた。少ないのは2羽、多いのは10数羽、並んできて順番に着水した。何とも重々しい着水だ。寒くなってきたので今日のバードウォッチングはこれにて終了。PM5:00

1998/1/2 AM7:00米子水鳥公園
 今朝は、白鳥の出発を見送りする。ネイチャーセンターの職員が給餌し始めたので、なかなか飛び立たない。それでも、えさに目もくれず羽繕いしていた群れが飛び始めた。羽の音がすごい。5〜6家族の群れを見送った後、ヘラサギをもう一度確認して、次の探鳥地へ向かった。

   米子水鳥公園でみれた鳥
コハクチョウ マガモ オナガガモ ヒドリガモ ミコアイサ カイツブリ カンムリカイツブリ ウ コサギ ダイサギ アオサギ ヘラサギ ツクシガモ トビ チュウヒ ハイイロチュウヒ ハヤブサ ホオジロ ジョウビタキ

1998/1/2 AM11:00飯梨川河口
 ここでのお目当てはホシムクドリ。車で土手を走っていると、電線に止まっている姿をすぐに見つけることができた。車でそーっと近付き、観察した。個体により色の濃いものと薄いものがいるようだ。ふと、なにかの気配がしたので斜め後ろを見ると、車が一台止まっており、カメラのレンズがのぞいていた。そうです。ホシムクドリを狙っている人に気付かず、づけづけと割り込んでいたのでした。青い車に乗った人、ゴメンナサイ。

   飯梨川河口でみれた鳥
ホシムクドリ トビ ハシボソガラス ミヤマガラス ミサゴ ホオジロ カモメ セグロカモメ コブハクチョウ(近くの公園から逃げたらしい)

1998/1/2 PM2:00斐伊川河口
 河口の横の農耕地にすでに何台かの車が止まっていた。数多くのマガンが採餌していた。その群れの中に、サカツラガンが混ざっていると聞いていたので探してみたが見つからない。夕方まで、右岸左岸あわせて5回探したが、見つからなかった。
 コチョウゲンボウのメスを近くでゆっくり見ることができた。河口では多くのミサゴが飛んだり、休んだりしていた。日が暮れるころ、今度こそとコミミズクを探したが、見ることができなかった。
 残念ながら、これで今回の中国地方の旅は終わりとなりました。PM5:30

   斐伊川河口でみれた鳥
マガン ミサゴ カモメ セグロカモメ コハクチョウ ヒバリ コチョウゲンボウ タシギ

最後まで読んでくれた方 ほんとうにありがとうございます