姉 妹 越 南 散 歩
しまい・べとなむ・さんぽ 

>>>買い物天国1

ああベトナム。私の荷物を行きの倍に増やした、にっくきアナタ。なぜホーチミンの一部通りに日本人女性2人組やら親子連れ(!)やらがあんなにわらわら出現するか。理由は簡単です。ベトナムが買い物王国だから。今までえびの中の買い物王国はバリとカトマンズだったのだが、ベトナムは軽くそれらを越えた。本気買い物からキッチュものまで、ジャンルも幅広い。一般からマニア(誰?)までをカバーする品揃えは素晴らしい。

こんな風にちょこんと座ったおばあちゃんの露店
なんぞ見つけると、必ずや何か仕入れてしまう。
子供向け駄菓子やおもちゃを買うと、外国人が
こんなの買ってるよ!とバカウケ。

ばあちゃんは非売品です

そして、日本人をターゲットにした商品開発力の確かさ。顧客の要望を取り入れて良くしようという姿勢。ベトナム人って意外と「がんばって」ると思う。東南アジアにおいて「がんばる」姿勢のある国って珍しいなー。ベトナム、きっと発展するだろうなー。

実は今までベトナムに行かなかった理由のひとつに、雑貨ブームに乗って「ヤスーイ」なんて言いながら、買い物しまくる日本人ってイメージがなんとなくイヤ、というのがあった。しかし、魅惑のラインナップを前にするとそんなことはとっとと忘れ、まさに踊らされ買いまくる日本人と化したえび。人間、欲望に素直に生きよう。
そうそう、もしあなたのダンナ様または彼氏がホトケのような心の持ち主でもない限り、男性と2人でベトナムに行くのはやめましょう。
彼はきっと買い物待ちのイライラで死んでしまうでしょう。

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◆オーダー◆

宿の冷蔵庫前で
むなしく気取るえび。
ツーピースえび

やっぱベトナムに行ったからにはお洋服のオーダーでございましょ。バンコクなどでもオーダーの広告は時々見るが、「Thai silk/KIMONO $300」等と書いてある時点でなんか終わってる。ドラゴンが刺繍してあるシルクのガウンなぞ出されても反応できない。一方のベトナム、つるしの服を見ても日本人のツボをしっかり押さえてる。
えびもオーダーいたしましたぞよ。作ったのは、これ。シルクのツーピース35ドルなり。たぶんそろそろあるであろう(ホントか?)ゆきちゃんの結婚式用に。

ほんとはアオザイも作ってみたかったけど、タンスのこやし一直線だろうから、やめた(過去の失敗から学習)。結婚式に着ていくってのもねえ・・・あんたベトナムの何なの?って感じやし。でも次行ったら作っちゃうかも。だってカワイイもん。
服とおそろいの生地でバッグもオーダー、10ドルなり。市場へ行ったら半額くらいで買えると思うけど、それはなんせ縫製がヒドイ。なお、ぜんぜん左の服と同じ素材に見えないのはえびのおもちゃデジカメのせいです・・・。 バッグ
オーダーはかなり気合を入れて臨んだので、事前にネットで情報あつめにいそしみ、以下の条件で探した。

その1 服ばっかりは日本人センス(襟元のラインとか、ボタンとか)をよく知ってるところ。てわけで、バリバリの日本人用ショップ。
その2 冷房が効いている。これってけっこうポイント高い。あっついベトナムで、大汗かきながら採寸してもらうのも気が引けるし。試着もイヤだ。
その3 許せる範囲の縫製。私もゆきちゃんも洋裁の真似事なんぞやるので、けっこうチェックが激しい。

ばか姉妹

宿でファッションショー(恥)。みんな実はやるでしょ?やるよね?やるって言って。
市場で買ったシルクのブラウスとノン(笠)を合わせてでご満悦。
ゆきちゃんもシルクのワンピース、靴、バッグをオーダー。
全部で50ドルだったかな?3つを全部お揃いで身につけたら、そうとうしつこい。

結局、えびは日本人に評判のドンコイ通り「KOTORI」で作ってもらった。この店、ほんとに良心的で、試着した時なんてこっちが何も言わなくても「ここをもうちょっとつめた方がカワイイ」と言って直しに出してくれて、しかも夜行ったのに翌朝完成させてくれてる!ああもう、ホントに日本人相手の商売をこころえていらっしゃる。

ここ、ほんとに客は日本人ばっかり。若い女性からオバハン集団から脂ぎったオヤジまで、次から次へとやってきて、「ヤスーイ!!」を連発して帰っていく。ああ、そんな、人が一生懸命値段交渉してる横で安い安い言うでない!