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やるな、インド
なんとほぼ時間どおりに列車はコーチン・エルナクラム駅に到着した。これだけでえび夫妻の中のインド株は120%くらい上昇。インド、やるじゃーん。

コーチンはいくつかの地区からなっている町で、えびが目指すのは古きよきポルトガルの町並みが残ると言うフォートコーチン地区。列車の中で、隣の席のインド人にここへの行き方を聞いたところ、バス停への行き方からバスの番号まで、とても詳しく教えてくれた。バスの番号を胸に刻み列車から降りようとしていたら、隣のそのまた隣に座っていたインド人が追いかけて来る。
「あなたがさっき教えてもらった行き方は、すごく時間がかかるから」
と言って、わざわざ舟での行き方を教えてくれるじゃないですか。そして爽やかに去っていく。
インド人、やるじゃーん!

教えに従い、舟に乗ってフォートコーチンへ渡る。そしたら、ちょっと!なんと!
ぐるり椰子の木に囲まれた水面を跳ねたのは、イルカ。びっくりして騒ぎまくるえび夫妻。まさかインドで、こんなものが見られるなんて思ってもみなかっただけに、めちゃくちゃトクした気分。周りの親子インド人もニコニコ。舟はなごやかーな日差しに包まれて、進んでいく。
インド、やるじゃーーーーん!

初めての場所への到着時間が朝というのは、町との幸せな出会いにつながると思う。おまけに雨のチェンナイからやってくると晴れたコーチンはなんてまぶしいんでしょう。

くつろぐ漁師のおじちゃん教会お調子者コーチンはでっかい木が多い

チェンナイにいる時から思ってたけど、なんかどうも、世間に言われるインドとかインド人とかと違うぞ。インドに着いたらたちまちボラれ、だまされ、牛には踏まれ、自分ではウンウン踏んじゃって、ハラをくだし、列車は果てしなく遅れて、目なんかつりあがって、いつのまにかヤク中化し、ボロ雑巾のようになって泣いて日本に帰るんじゃなかったのか(あ、ウンウンはたくさん踏んでるかも・・・)。皆めちゃくちゃ親切じゃん。はっ、これがウワサに聞く、南インドパワーなのか!?


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コーチンの猫
フォートコーチンは思ったより観光地だったが、ぜんぜん嫌な感じにすれてない。椰子の木に囲まれて、海辺をのんびりと歩けるかわいい田舎町。交通量もごく少なくて、人のペースもゆったりしている。ちょっと歩けばいろんなとこから笑顔がもらえて、おまけに、猫いっぱい!すばらしい。

ここでもまたインド株はぐんと上昇。
「一方にゃんは今ごろ寒空の下で・・・」
日本のにゃんを思い出す夫のつぶやきに少々胸が痛む。にゃん、がんばってるかー。インドのにゃんもがんばってるぞ。おまえもがんばれ。と言っても、がんばらないのこそが猫ってもんか。
コーチンの路地


無理やりオヤジ

インド猫、あんまり顔はかわいくないかも・・。
今までシンガポールの猫が一番顔が長いと思ってたけど、全然インド猫の勝ち!あなたがアジア馬面猫(?)チャンピオン。

うまづら猫

ドラ猫

このあと行った他の南インドの町では、牛やらヤギやら豚やら犬やらはたくさんいたけど、猫はほとんど見なかったように思う。交通量が多いとこでは猫は生きていけないんだなあ、きっと。ここなら海も湖もあって魚がたくさん捕れるから、食べ物にも困らないね。もしインドで猫に生まれるなら絶対コーチン!、と役に立ちそうに無い決意を固めたえびだった。


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