クリスマスイブは寝台列車で 
寒寒としたチェンナイを一日で後にし、コーチンへ向かう寝台列車に乗り込む。日本で前もって予約してもらっていた2等エアコン寝台なので楽勝だ。(その節はお世話になりました、カカリチョー) 
                 
                後にマドゥライからチェンナイまでの翌日の2等座席を買おうとしたら、
                 
                「ホホホ。ウェイティングリストの149番だ」 
                と予約窓口のジジイに鼻でせせら笑われ、あきらめた経路を考えると、クリスマス前のコーチン行き寝台なんて予約しないと絶対取れないだろう。とにかく、バス嫌いの夫に、いかに辛い思いをさせず長距離移動をするか、というのが大事なんである。  
                本日はクリスマスイブなり。 駅で買ったクリスマスケーキ・・・のつもり。 車内に持ち込んで寂しくクリスマスりました。 パッサパサでした。 
                ごとん、ごとん・・・・。 
はっ、何っ?揺れてるっ!地震!? 
あせって飛び起きた。あ、そうか。私、今、インドなんだ。列車に乗ってたんだった。
  
                「カフェ、カフェー。カフェー」 
                朝一にやってきたのはチャイではなくてコーヒー売り。さすがはコーヒーの産地、南インドだ。ペコペコのプラスチック容器に入った極甘ミルクコーヒーをすすりながら、白々と明け行く窓の景色に見入る。椰子の間に見える家々には、大きな星や色紙で作った飾りがつるされている。ケララ州はキリスト教徒が多いってほんとなんだー。しかしクリスマスと言うより七夕入ってますなあ、この感じは。 
                    
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                        これなんか七夕そのものです。 
                        車窓よりの写真につき見づらくてすみませぬ。 | 
                     
                 
                予約のかいあって快適にすごせた列車の旅。 どこかの国のように激しい揺れでツイストを踊らされる事
    もなく、またどこかの国のようにトイレに鍵がかかって入れなくなる事
                もなく、やるじゃんインド!さあコーチンに着きました。 
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