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ケララのバス
コタヤムに着いた。豪華100ドルハウスボートの旅の代わりに豪華リゾートステイはどう?って事で、ガイドブックで目星をつけた川辺のホテルに行ってみる。しかし部屋を見せてもらってもどうもイマイチ(でも嫌な顔ひとつせずに対応してくれたスタッフは素晴らしい!)。コタヤムの町もまあ、どうという事もないゴミゴミした町だった。じゃあ、いっそこのままどこか別のとこに進みますか?目標、コタヤムよりバスで4〜5時間、ペリヤール動物保護区のクムリーという町。

ケララの公共バスはかなりいい線いってると思う。何故かと言えば、
●窓ガラスが入っていない
割れているとかじゃなくて、始めから入っていない(隣のタミルナドゥのバスはけっこう窓ガラス入りのものがあった)。冷房なんてついてないんだから、なるほどいらんと言えばいらんなあ。代わりに黒い蛇腹のひさしがついていて、雨が降った時や日差しがまぶしい時にはそれを下ろすようになっている。

ケララの窓なしバス

窓なしバスって視界が広いし、風はびゅうびゅう吹き抜けるし、乗っててかなり気持ちいい(短距離ならだけど)。夫もこの窓なしバスがいたく気に入ったご様子。これに一旦慣れると、日本の電車の密閉された空間が何と息苦しいことか。それから、

●けっこうキレイ
インドに行く前に続けて2回中国に行ったので、どうしても比べてしまうところがあるんだけど、かの国に比べるとインドのバスの何とキレイな事か。床に食べ物のカスが散らばってないだけでも感動。

バス車内

キップを売る車掌さんは男性(中国やタイなんかだと女性ですねえ)。
降りる人がいるとベルを鳴らして運転手にお知らせ。

そしてインドのバスで一番感心したのは、
●乗客のマナーが良い
なんというか、譲り合いの精神が実に美しいのであった。
家族ではない女性の隣に男性は座らないというのが原則のようで、人の乗り降りがある度に女性を座らせる為の座席移動が頻繁に行われる。インドでは女性はとても大切にされている様子。
それ以外にも、知らない人の荷物を持ってあげたり子供を膝にかかえてあげたり。しかもとっても自然にやってるではないですか。おっとインド人、意外と大人じゃん。

ビリビリ・シール部分
インドのタバコ、ビリはパッケージがむちゃくちゃかわいい。
これはケララ州のビリ。椰子の木と水辺の風景がケララしてるう。

かと思ったらやっぱりちゃんと青いインド人も存在してくれるのが面白いところ。途中から乗ってきた学生と思しき青年の一団。一番後ろの席に陣取り、超満員でぐったりしてる乗客を全く気にする事もなく、1時間くらいぶっ通しで踊りつきの歌をがなりたてていた。そのはしゃっぎっぷり、超迷惑。でも誰も文句つけないんだよねえ。「若者がまた青い事しよる」と見守っているのか。うーん、大人。

ショール巻きえび バスは山道をひたすらクネクネと登っていく。あっ、ホラホラお茶畑!うわー なんか日本の茶畑と植え方が違うー。秩序がなさそうでありそうな微妙な植え方がまるでインドそのもの。
なんだか寒くなってきた。だいぶ高度があがってきてるらしい。日も暮れかかってるし。暗くなる前にクムリにつけるだろうか。

←寒くなってきたのでアレッピーで買ったショールを巻いてみる(薄すぎて意味なし)。
でもこれ、ラジャスターンのデザインらしい。

たたずむおっちゃんケララのトラックはハデハデペイント茶畑なんですが、わかりませんね・・目つぶっちゃった


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