「おめーわあめーなー、よのなかのことなんかあ、これっちんべーもわかっちゃーいねーんだな。」

「なんのことだい。」

「やすくにさんぱいのことだいね。そーりが、やすくにさんぱいしたがるんわ、えいれいがどおとかなんちゅうことじゃーねーんだ。」

「じゃーなんだい。」

「おんなだよ」

「おんなあ」

「そうだい、やすくにじんじゃにゃあ、すっげえいいおんなかいるんだい。みんな、そのおんなとやりたくって、やすくにじんじゃえいくんだい。」

「なにい、やすくにじんじゃえいくと、いいおんながやらせてくれるんか。」

「ばっきゃーろー、てめえがいったってだめだい。えれーひとじゃあねえと、あえっこーねえ。すくなくたって、こっかいぎいんとか、だいがいしゃのしゃちょうぐれーでなきゃあ、あえねーんだ。」

「ふーん、それで、そのおんなあ、どれくれーいいおんななんだい。」

「そりゃーもう、そのおんなあみりゃあ、そこらのじょゆうなんかあ、さるだ、うまだ、ぶただっちゅうくれえで、いちどあったら、いっしょうわすれられねえぐれえ、いいおんなだっちゅうはなしだ。ほれ、なかそねなんざあ、あのとしになっても、やすくにじんじゃのおんなとやりたくってさあ、いんたいをしぶったのは、そのせいだっちゅうはなしだ。」

「へえ、しらなかったい。じゃあかくりょうが、さんぱいしたがるんわ、みんなそのためかい。」

「きまってるだんべえ。なにしろかくりょうのこうしきさんぱいともなりゃあ、ほんばんがさせてもらえるっちゅうはなしだ。」

「かくりょうのこうしきさんぱいで、ほんばんかい、じゃあただのこっかいぎいんわどうなんだい」

「ほんばんわむりだんべえなあ。たまぐしりょうをうんとだしても、せいぜいてでぬいてもらうぐれえだんべえ。でもさ、てくにっくわものすげえんだっちゅうはなしだ。」

「そうだっちゅうと、おんなのかくりょうが、さんぱいにいくっちゅうんわ、どうゆうわけだい。」

「さいきんわおとこもいるんだっちゅううわさだい。ものすげーいいおとこで、てくにっくもものすげえっちゅうはなしだ。」

「じゃあなんで、たなかまきこはいかなかったんだい。」

「あれでけっこうていしゅくなんだんべえ。ていしゅいがいとわやらねんだんべえ。」

「そうりわほんばんやったんかな。」

「こうしきさんぱいじゃねえから、ほんばんわむりだんべえ。でもそうりだからふぇらぐらいわ、してもらったんなあねえかなあ。」

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