
スケール:1/100
メーカー:ボークス
1994年完成
ウンダースカッツのこと
ちまたでは「わんだー」というのが通例ですが、わたしの中では「う」であります(笑)。最近は原作の方でも「わんだー」になっているようですがね。
綴りから見ても「うんだー」というのは無理があるのですがいいんです。
というどーでもいーことはいーことにしましょう(笑)。この物体は角川漫画「ファイブスターストーリーズ」いわゆる「F.S.S.」に登場するモーターヘッドというロボット兵器であります。
中でもこの「ウンダースカッツ」は歩けないという特殊なタイプで、空をカッ飛ぶかっこいいヤツです。掟破りのバスター砲を標準装備し、攻撃力はピカイチの逸品であります。
ま、バスター砲が掟破りならばそんなんばっかり出てきますので、掟なんてないも同然の無法世界であります(笑)。劇中では後半で活躍する予定になっています。
ウンダースカッツのこと
キットはボークスの1/100です。バスター砲は全長34mとあるのに模型では68cmもあったりしますが、かっこいいので許しましょう。とにかく「キャストキットででかいもの」が作りたくてコレを作りました。
前フリとしては、買ったのに完成しなかったナイト・オブ・ゴールドのことがあります。はじめてのキャストキットでフル稼動のK.O.G.は失敗でした。
なので、そろそろキャストにも慣れてきたし、しっかりモーターヘッドを作ってみたいという気持ちがあったのは確かです。ただ、失敗した前例からフル稼動というのはやめようと考えていました。
むぅ、なんかこうインパクトがあってかっこいいのがないかなぁとHJ別冊の「電気騎士伝説(だっけ?)」をめくっていたら、そこにウンダースカッツがあったのでした。巻末のインデックスをみると絶版ではないらしい。
ただ値段が17,800円というのがネックでした。これは失敗できん。意を決して買いに行った気がします。売ってなかったら仕方ないと思っていたのですが、なんなくありまして即ご購入となりました(笑)。
買ったのは吉祥寺のBe-Jでありました。
ウンダースカッツのこと
買ったのが吉祥寺ということで、ボークスのショールームに完成品を見に行きました。広告の住所を頼りに行ったので大変苦労しましたが、なんとかたどり着きまして本物と対面できました。
が、なんかイマイチな感じだったのです。その作例が。ここでおそれ多くも、わたしはこれ以上の仕上がりで作ってやろうじゃないかと燃えてしまったのでした(笑)。
飛行形態の作例は雑誌などでもなかったので飛行形態にすることにしました。ただ、飛行形態にすると背中の部分がガラ空きになってしまいマヌケな感じになってしまうので、バインダーの角度を上に上げることにしました。
今に思えば、これがすべての始まりだったかもしれませんね。こうすることでバランスはよくなったのですが、バスター砲をつけてみたらバッチリぶつかってしまうことが判明しました(笑)。うむむ、よく見てなかった。
しかもこの時はすでに後戻りできない状態だったので、仕方なくバインダーの腕を幅詰めすることになりました。あー、これでもうバインダーの意味なしです(T T)。そんなのは処理できただけいい方かもしれません。仮組みをしたはずなのに組み上げるときに主翼がはまらなかったり、Mr.カラーの上からタミヤの缶スプレー吹いたらひび割れしたり、パール吹いたらただのラメ入りになっただけだったりとトラブル満載でした。
極めつけは輸送した際にバラバラに・・・(T T)。
しかーし、それでもMyウンダースカッツは負けませんでした。そのかっこよさ、存在感、充実感はそんな苦労も忘れさせてくれました(その割にはこうして長々と書いてますが(笑))。
ウンダースカッツのこと
わたしのモーターヘッドのイメージはピカピカのツヤありなので、ウンダースカッツもカーモデルのような仕上げをしました。
表面にスーパークリアをたっぷり吹いています。パールをかけたくてパールフレークをスプレーしましたが、前述の通り期待の仕上がりとならなかったため、機体上面にひと吹きしただけでやめちゃっています。
バスター砲はさすがにツヤツヤではおもちゃになってしまうのでツヤ消し仕上げとしました。単調なグレーなのでスモークグレーをかけて変化を加えています。スミ入れもバッチリ入れました。
普段はやらないんですけど、モーターヘッドは彫刻が目立たないとねってことで。
基本工作では、バスター砲が歪んでいたのでかなり修正しています。半分ねじれたような感じになっていました。段差も結構あったのでポリパテで修正しています。
その他は気泡埋めが大半でした。バスター砲は3つに分割できるようになってまして、まっすぐ繋がるようにするのに苦労してます。
そんなこんなで作ったウンダースカッツですが、組む段になって組めないという危機に会いました。パーツに、組むための2mmの穴の跡がついていたのでそれを信じたのですが、それがまずかったです。
また、パーツを接着する際に真鍮線による補強をしなかったため、輸送中にバラバラになり少なからずダメージを受けるという経験もしました。展示会では当然のごとく評判を得たのですが、基本的な工作姿勢に反省する点が多く、キャストキットはどう組むべきなのか?ということを学ばせてくれた作品です。
いい勉強になりました。
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