やっぱり すごい プロフェッショナル−
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なにごとにも勉強は大切です。手元にプロフェッショナルの技が転がっているので、これを活用しない手はありません。
教科書
オール・ザット・フィギュア
1986年頃にホビージャパンから発行された本です。
フィギュアの造形についてポイントとなる部分をわかりやすくまとめた「誰も書かなかったフィギュア工作法・完全版」が秀逸なムック本です。
発行からぼちぼち20年近く経ちますがその内容は色褪せることなく、今読んでもものすごく勉強になります。フィギュアの工作法は越智信善氏が執筆しています。
プロの技に学ぶ
フィギュアで一番気になるところはやはり「顔」です。2Dから3Dに起こすときに一番困るのが「顔」の造形ではないかと思います。特に「鼻」と「口」は立体的に矛盾がなく、しかもキャラクターの雰囲気を壊さないように作っていくのは難しそうですよね(^^;。
そこで、手元にあるフィギュアのキットをお手本として、プロの技を学んでいきたいと思います。
お手本を見る
お手本として、ボークスの涼宮茜を選んでみました。マヴラブシリーズのフィギュアですが「顔が似ている」という理由で購入したものです。
ということで、プロの造形をよく観察してみることにします。
耳は頭部の真ん中あたり
前髪のパーツを外してみました。横から見た写真です。
耳の生え際が頭のほぼ真ん中に位置しています。そして、鼻の頭と耳の穴を結んだ直線に接するように目があります。鼻はやや上向きに。この方が可愛く見えるようです。
おでこはあごの位置よりやや前に出ています。ですが、海洋堂の紅蘭はおでことあごの位置はほとんど直線上になっていたので、この辺は色々あるようです。
顔の面取り
顔のフレームというか、面取りのキーになるラインを描いてみました。
こうして見ると、正面から見た顔の輪郭は、目尻の後ろからあごにかけてのラインに該当するのがわかります。
頬は目尻から
正面から見たところです。
頬から鼻にかけてラインを引くと目尻の辺りが出発点になります。鼻筋は低いながらも眉間からきちんとついていました。
首の太さは両目の中心よりやや内側くらいとなっています。この辺はキャラクターにもよるんでしょうが、女の子ならこのくらいが丁度いいのかもしれません。
横っ面はかなり平ら
横から見たところです。
耳から目にかけてはほとんど平らになっています。自分の顔の横っちょに手を当ててみると耳から目尻までのスペースに手のひらが入りますから、意外と人間の顔というのは四角いものなのかもしれません。
あごの関節は耳の下にありますから、いわゆる「エラ」の部分は耳の下から始まっています。
首の中心の延長線上に耳の穴がきます。首は耳の下辺りから鎖骨にかけて健があるので太さの目安になりますね。
頬から鼻へのライン
下から見たところです。
頬から鼻の先端へのラインは、桃の頭のような形になっています。耳のところから見ると、顔の断面は将棋の駒に似た形になっているのがわかります。
上唇は鼻のラインから鼻を削ったような高さになっていて、下唇は頬のラインをなぞったような形をしています。何を言いたいかというと、上唇の方が下唇より山が高いという違いがある、ということです。