Q 良いスクールの探し方、選びかたは?

A  うーん、これは難しい質問ですねー。
 というのも、私は自分の通っているスクールについてにしかコメントできないし、他のいくつかのスクールに入って比べたこともないからです。
 だから正確かつ明解なアドバイスができないことを、まず最初にお断りしておきます。(って、他のアドバイスは正確かつ明解ですという意味ではありませんが(^^; )

 とはいえ確かにスクール選びは大切です。なぜならライセンスを取得するまでずっとお世話になるところですし、そのライセンスを取得してからも、そこで得た空の仲間達との輪が続くからです。 だからいちばん最初に、納得できるスクール選びをしたいですね。

 そこでとりあえず私が思っている、自分にとっての良いスクールの基準ですが、以下の三つです。

 (1)スクールの方針・雰囲気が、自分に合ってること
 (2)スクールで使っているエリアまで自宅から近いこと
 (3)そのエリアの地理,設備,気象の条件が良いこと


 まず(1)ですが、方針や雰囲気と言っても、こりゃ通ってみなければわからない要素ですね...。
 ただし入校前の資料、たとえばスクールのパンフレットやホームページなどからある程度伝わってくるものもあるかもしれません。
 他には...実際にそこのスクールに通っている人から聞くのがいちばん簡単確実ですが、そんな友人に恵まれている人は少ないと思います。そこで、ここはひとつ休日を利用して一度見学されてみることをお勧めします。
 天気が良くて風の穏やかな週末であればどこのエリアでも人が集ってると思いますので、ちょっと傍から見学してみて、イントラらしき人に質問してみる、こんな感じでご自分に合った雰囲気のスクールかどうか、ある程度つかめるのではと思います。


 (2)については詳しい説明は不要かと思います。近い方が通いやすい → スクールに通える日にちも増える → 上達が早い、おまけに交通費も安い と、いいことだらけです。 さらに天気に左右されるパラグライダーの場合、前の日に夜更かしして朝寝坊しても、「オッ!?今日はいい天気だぞ」と思ったらすぐにエリアに駆けつけることもできます。
 しかし近くにパラグライダーのスクールがない場合、どのくらいの遠さまでなら通えるでしょうか。 例えば独身・趣味人間のサラリーマン・OLならスクール近くに宿泊(格安宿泊施設があるスクールもあるし、テントや車内泊など、金がなくても方法はあります)して土日泊り込みにすればある程度遠くてもOKかと思います。
 逆に家庭サービスもしなくてはならないお父サンお母サンの場合は、時間にもお金にも制限があります。 とーぜん土日宿泊は無理でしょうから日帰りで無理なく通えるエリア、車でいえば片道3時間が限界かと思います。もちろん交通費が高くなるため高速は使わないで、の時間です。


 (3)はスクールそのものではなく、そこで使用しているパラグライダーのエリア自体のことについてです。
 例えばスキーの場合、滑るにはスキー場へ行く必要があります。そして各地のスキー場(ゲレンデ)には、様々な特色がありますね。
 このスキー場における「地理,設備,気象の条件が良い」というのはどんなことかというと、

 ・都市部からの交通の便が良い。
 ・標高差が大きい。そして広い。
 ・コースが長くて適度な斜度がある。
 ・リフトは速くて空いている。
 ・積雪はたっぷり、雪質も良い。

 人によって好みの違いはあるでしょうが、だいたいこんな所だと思います。
 ところでパラグライダーのエリアも、スキー場と同じように各所いろんな特徴を持ってます。 パラグライダーのエリアの場合の、初心者にとって良いエリアの条件について、私は下のように考えます。

テイクオフ(山の上の離陸する場所)が広い。傾斜も急すぎず、緩すぎない。
狭いテイクオフは慣れないうちは難しいし、プレッシャーも感じます。
ランディング(山麓にある着陸地点)が広く、周囲に障害物がない。
個人的には、これが一番重要だと思ってます。なぜならパラグライダーにおける事故は、その大部分が着陸時に起きているからです。十分な余裕をもってアプローチできる広さを持ったランディングは安全なフライトにおいて重要な要素です。周囲に電線や林がなく、100m四方以上の広さを持つランディングが理想だと思います。
テイクオフまでのアクセスが良いこと。
早く、楽にアクセスできれば飛べる回数も増えます。
風が安定している日が多いこと。
まあスクールで使ってるエリアは、この条件を満たしているとは思いますが...
 何個所かまわってみれば、エリアの特徴もある程度わかるのではと思います。




もどる