第三台場でマッタリ (東京都港区)





 十数年前、お台場は13号地と言う高速道路の出入り口があるだけの、東京湾岸のだだっ広い埋立地でした。昔デートで船の科学館に行ったような記憶がありますが、目ぼしい施設はその程度しかありませんでした。
 が、お台場は今では近代的な街になり、フジテレビやアクアシティなど観光地としても有名になりました。お台場海浜公園には東京湾岸とは思えないビーチが広がり、おしゃれな人たちが行き交います。
 自転車乗りはその喧騒を離れ、島の北端へと向かいます。北端、いい響きです。場末感・さいはて感漂う言葉です。

 が、お台場の北端には場末感はなく、レンボーブリッジと海の見える気持ちよい公園になっています。ここ第三台場は江戸時代末期の海上砲台跡で、すぐ西側に見える第六台場と共に、埋立地に取り込まれずに残った史跡です。
 なお周囲には七つ台場がありましたが、昭和になってから埋め立てが進み、第四台場は現在の天王洲アイルの一部に、第一・第五台場は品川区港南五丁目の埋立地に取り込まれました。第二・第七台場は撤去されました。 (2004/5 撮影, 2010/4 記)





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