- 高度が上がるほど、気温は低くなります。大まかな目安として、100m上がるごとに0.6℃の割合で下がってゆきます。サーマルをとらえて空高く上昇すると、地上とは明らかに違う涼しい空気に包まれます。
- もちろん飛んでいるわけですから、その涼しい空気が風となって体を包みます。おまけに雲の底へと近づいてゆくと、雲になりかける途中の空気の、程よい湿気が涼しさをさらに加速させます。
- そんな理由で、どんな酷暑高温・蒸れ蒸れの天気でも、空は天然の冷蔵庫です。そこに行くために、そこに連れて行ってくれるサーマルを懸命に探すのです。
- この写真は高度700〜800mだと思います。上のほうに雲があり、その底につけるために頑張って旋回を続けているところです。山肌に写った雲の陰が、雲の大きさや広がり方を教えてくれます。
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